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キャメロットを覆う影カードゲーム(Shadows over Camelot: The Card Game)


うろ覚えクエスト

『アーサー王と円卓の騎士』をテーマにしたフランスの協力ボードゲーム『キャメロットを覆う影』(2005年)のカードゲーム版が、今年リリースされた。手軽な記憶ゲームで、プレイ時間は20分くらい。それでいて協力も裏切りもある。ひとりではとても覚えきれない量が、手分けすることで対処できるようになる。友情、努力、勝利が味わえるゲームだ。

クエストはボードゲームと同じように、ピクト人退治、サクソン人退治、ドラゴン退治、エクスカリバー探索、聖杯探索。山札からこれらがランダムに出てくる。順番に1枚めくっては、表にして重ねていく。下になったカードはもう見ることができないから、しっかり覚えておこう。

そのうち、クエストの数字が、合計11~13になったと思ったらめくるのをやめてクエスト宣言。これまでに重ねたカードをクエスト別に並べて、数字を合計する。

宣言したクエストの数字が、11~13に収まっていればクエスト成功。白い剣を受け取る。一方、10以下だと噂にすぎないのに出動したことになり、黒い剣1本。14以上だと、時すでに遅しで黒い剣1~3本。それ以外のクエストも、14以上だと黒い剣を受け取らなければならない。

キャメロットを覆う影カードゲーム
「?」のカードはそのクエストのカード枚数だけ。サクソン人のクエストが成功

ゲームの最初に、円卓の騎士か裏切り者カードが渡されている。白い剣が先に7本集まれば円卓の騎士の勝利。黒い剣が先に7本集まれば裏切り者の勝利。だから裏切り者は、覚えきれなかったふりをしてわざとクエストを放置したり、まだ大丈夫だろうとウソをついたりする。記憶ゲームなので、過失と故意が非常に見分けづらい。

クエストごとに担当者を決めて覚えておくというのはたいへん有効である。しかしそこに立ちはだかるのが敵のモルガン。このカードが出ると、11でもアウトなど不利な条件が課される上に、プレイヤー同士の相談ができなくなってしまう。その苦しい場面をどう乗り切るかが勝負どころだ。一方、強いカードを打ち消してくれる味方のマーリンもあるが、かえって数字が覚えにくくなることも。

5人で20分くらい。1ゲーム目はゲームに慣れていなくてあっさり円卓の騎士の敗北。2ゲーム目もあっという間に黒い剣が6本たまってしまう。ここでクエストごとに担当者を決め、各クエストが11~13になったら教えることにした。幸いモルガンがあまり出て来なかったので、これが奏功して一気に白い剣を集め勝利。薄氷を踏む思いだった。

記憶がメインで戦略的な要素はあまりないが、覚えきれない部分に潜む危険を、お互いにカバーしあい、クエストが見事成功したときはがっちり握手したくなる。

Shadows over Camelot: The Card Game
B.カタラ、S.ラジェ/デイズ・オブ・ワンダー(2012年)
1~7人用/8歳以上/20分

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ブリっとでるワン(Doggie Doo)


おならと共に出てきますよ

イヌにごはんを上げてウンチを集めるゲーム。2年前にオランダで発売され、日本語版が先月、タカラトミー社から発売されて全国の玩具店、おもちゃコーナーで入手できるようになった。今冬のクリスマスプレゼントで当サイトのイチオシ。

まずはゴハンから。スライム状のエサを、お皿にすくってワンちゃんの口に入れる。骨をくわえさせたら準備OK。

順番にサイコロを振って、出た目によりワンちゃんの首輪につながっているポンプを押す回数が指定される。ポンプを押すたびワンちゃんはブー!、ブー!、ブー! おならの音に激しく脱力する。

おならの音はだんだん高くなっていき、クライマックスでおしりからウンチが勢いよくブリッ! 出てきたウンチはスコップですくってゲット。また新しいエサを食べさせよう。ウンチを先に3つ集めたら勝ち。

ブリっとでるワン
もう少しで出そうなところで手番が終わるとくやしい

サイコロは、ポンプを押すだけでなく、✕(何もしないで手番終了)とスコップ(スコップ交換)がある。これがちょっとしたアクセントになっていて、勝利目前でひっくり返されることも。

子供たちと遊んだが、みんなゲラゲラ大笑い。後日、子供の友達が遊びに来たときに子供たちだけでも遊んでいた。その後大人だけのゲーム会の時も出したが、これまたオオウケ。全年齢で楽しめることが分かった。いつウンチが出てくるか分からない中で、ウンチが出るのを心待ちにしてポンプを押すシチュエーションがたまらなくおかしい。

Doggie Doo
B.ルンド/ゴライアス(2010年)・タカラトミー(2012年)
2~4人/4歳以上/20分