R.クニツィア、3月来日
ボードゲーム専門店のメビウスゲームズ(東京・水道橋)は創業20周年を記念して今年3月、ゲームデザイナーのライナー・クニツィア博士を招いて記念パーティーを開くことを明らかにした。予約制で受付は2月上旬から。
東京都千代田区の靖国神社向かいに「ゲームとパズルの店」として開店したのが1993年3月。主にドイツゲームの販売を手がけ、頒布会や輸入卸などを通して国内のボードゲームの安定供給の立役者となった。2003年12月に現在の水道橋に移転。『ニムト』『サンファン』など人気タイトルの日本語版や、『キュージェット』『お先に失礼します』などのローカライズ作品、『ワードバスケット』再版など、話題に事欠かない。
ライナー・クニツィア博士は世界的に有名なボードゲームデザイナーで、『ケルト』や『ヘックメック』など、メビウスゲームズでもたくさんの作品を取り扱ってきたほか、『サムライ』『砂漠を越えて』『インジーニアス』『スタンプス』『古代ローマの新ゲーム』などが日本語版になっている。多作でも知られ、現在play:gameには400タイトル近い作品が登録されている。ドイツ出身だが現在はイギリスに在住。
来日は初めて。講演会(英語・通訳付き)などが企画されているが、会場の収容人数の都合により、参加は予約制となる。クニツィアファンは、続報を待とう。
メビウスゲームズ、昨年の販売数1位は『ワードバスケット』で3年連続
水道橋のボードゲーム専門店・卸のメビウスゲームズは、2012年の販売数トップ20を発表した。1位は3年連続で『ワードバスケット』、2位以下には『ニムト』『カルカソンヌ』と不動の常連が並んだほか、『ぴっぐテン』が『ごきぶりポーカー』を抜いて4位に浮上した。
『ワードバスケット』は、早い者勝ちで言葉を言ってカードを出すリアルタイムしりとりカードゲーム。ボードゲームサークルJAGAの小林俊雄氏の作品で、2002年に同人版、同年9月に永岡書店から製品版が発売され、一旦絶版になった後、メビウスゲームズが2009年末に再版した。2〜8人用、10歳以上(簡易ルールで6歳以上)、10分、1500円。
新作の最上位は『いかさまゴキブリ』で12位、また『ベガス』が15位につけている。20位以内のほとんどは1000〜2000円台で、3000円を超えるものは『カルカソンヌ』『ミッドナイトパーティ』『呪いのミイラ』『プエルトリコ』、4000円を超えるものは『プエルトリコ』のみ。日本語版が多数を占め、日本語版になっていないのは20位中4タイトルしかない。
メビウスゲームズの能勢店長によると、2位『ニムト』から5位『ごきぶりポーカー』までの差はほとんどなく、日本語版となっている『ハゲタカのえじき』(6位)、『ガイスター』(7位)、『ミッドナイトパーティ』(8位)の売上が昨年から大幅に伸びたという。