『星の王子さまボードゲーム』日本語版、2月上旬発売
ホビージャパンは2月上旬、フランス文学の名作をテーマにした『星の王子さまボードゲーム(The Little Prince)』を発売する。2~5人用、8歳以上、25分、2730円。
日本でも人気のあるサン=テグジュペリの作品が、今フランスで最も注目されているデザイナー、A.ボザ(『世界の七不思議』『花火』)とB.カタラ(『キャメロットを覆う影』『モウ』)の手によってファミリー向けにボードゲーム化された。フランスのルドノート社から、フランス語、ドイツ語、ポーランド語、日本語版の四ヶ国語で同時発売される。
プレイヤーは「ぼく」―星の王子さま―として、「ぼくんとこ」である小さな星を育て上げる。気を付けないと、バオバブの木が生い茂ってしまったり、火山だらけの星になってしまう。ヒツジやゾウやヘビやキツネ、そしてバラでいっぱいの星にして得点を競う。
メインは人数分のタイルから1枚選んでは残りを次の人に渡すというドラフト方式。最後に選んだ人が次のスタートプレイヤーになるという寸法だ。こうして1枚ずつタイルを取って4×4枚の惑星をつくる。
ボードゲームになじみのない人でも分かりやすいルールと、サン=テグジュペリ自身の情緒あふれるイラストが美しい、子供から大人まで楽しめるタイル配置ゲームだ。
フェイム・アス(Fame Us)
ああ、あの人ね!
「お金持ち」「図々しい」「テレビに出る」などのカードを1枚ずつ増やしながら、その全てに合致する有名人を考えるコミュニケーション系ゲーム有名人を考えるゲーム。『こんなもの、どんなもの(Ein solches Ding)』と同じルールだが、人を当てるというところが特徴となっている。
自分の番には手札から場に1枚出すか、パスして1枚引くか、前の人にチャレンジするか。しばらくは「ああ、あの人ね!」とかいいながら1枚ずつ出していくが、枚数が増えるにつれて「そんな人いたかな・・・・・・?」という疑問が起こってくる。迷ったときは砂時計を使って、落ちるまでに決めなければならない。
「そんな人いねーよ!」と思ったらチャレンジ。前の人は、それまでに出たカード全てに当てはまる人を言わなければならない。言えればチャレンジした人がペナルティー、言えないか、言えても全員の投票で却下されれば前の人のペナルティーとなる(山札からカードを引かされる)。
例えば「失恋したことがある」「テレビに出る」「タイムトラベラー」あたりはドラえもんとか、バック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティーなどが考えられるが、その中に誰かが「実在する」とか出した途端、チャレンジするかどうかが難しくなる。最終的には投票で決まるので、こじつける方法も。
勝敗は『キャット&チョコレート』式で、予めチームカードが配られており、ゲーム終了時に残った手札の合計が少ないチームが勝つ。やみくもに反対できないようにしたルールだ。
写真は「苗字がない」「刑務所に行くべき」というところでざわざわ。でも一応いそうだということで進んだが、チャレンジされたhataさんがジョジョのキャラクターを言い、「そいつは苗字があるよ」ということで否決されていた。ディーヴァスチームの勝利。
カードを出すたびに、「あの人は違う」「この人は微妙か」などとみんながコメントすると楽しい(「この人は当てはまる」とは決していわないのがポイント)。思いつかなくても、みんなのコメントがヒントになって、出すカードが見つかることもあるし、思いつかないのに適当に出してみたら次の人がスルーすることもある。このブラフの要素もまた楽しい。
Fame Us
C.エルミア/アスモデ(2011年)
4~8人用/10歳以上/15分
国内未発売