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ピラミッド・ピラミッド(Pyramid Pyramid)

ギャンブルの石材運び

次期ファラオを狙う神官たちが、石切り場から石材をずりずりと運んでピラミッドを建設する国産ボードゲーム。TRPG系のゲーム賞「ゲーム・フィールド大賞」のカード&ボードゲーム部門に入選している。石材がピラミッドに乗るも八卦、乗らぬも八卦という、ギャンブルゲームである。

ピラミッド・ピラミッド

手番には石材コマを4ヶ所の石切り場に置き、サイコロを振って、石材が建築現場にちょうどの数で入れば、見事ピラミッドに積んで得点が入る。入らなければ周回して次のチャンスを狙う。

周回中、止まったマスにほかの石材があると、1マスずつ押し出される。サイコロで1が出るたびに竜巻が発生しており、竜巻のあるマスに押し出された石材は飛ばされて消えてしまう。建築現場でも、石材は後から来た石材に押し出され、各段が完成したときに内側にあるとボーナス点が入らない。横から押し出して、再び外側を狙いたい。

各プレイヤーは、太陽のマークが入った石材を1つずつもっている。これは得点が2倍になるという便利もの。できれば得点が高い上の段で投入したいが、ぐずぐずしていると建築現場に入りそびれて消滅してしまうかもしれない。投入のタイミングをはかることも大事だ。

手持ちの石材はどんどんなくなってくる。そこで得点を減らして購入することもできる。たくさん買えば買うほどピラミッドに入る確率も上がるが、使いきる前にゲームが終われば損するだけ。パチンコ玉を買うような感覚だ。元を取れるかは、サイコロのみぞ知る。さらに、石材がイベントマスに入ったときに起こるハプニングもあって油断できない。

一段目はなかなか石材が入らず出遅れたが、激しい妨害をかわして、二段目の外側に太陽の石材を置くことに成功してトップ。その後は石材の補充を控えたが、すでに出ている石材が建築現場にうまく入ってくれて逃げ切り。石材がなくなるたびに全部買い直していたcarlさんは余らせていた。「4出ろ、4!」「2か3、2か3!」とサイコロを振るたびに気合が入って楽しかった。

ピラミッド・ピラミッド
荒井由行 作/ホビーベース(2004年)
3~5人用/12歳以上/45~90分
絶版・入手難

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『ギルドマスター』日本語版、3月16日発売

ギルドマスター日本語版アークライトは3月16日、セットコレクションのカードゲーム『ギルドマスター(Guildhall)』日本語版を発売する。2~4人用、12歳以上、30分、3,570円。

『サンダーストーン』や『ラブレター』などで知られるAEG社(アメリカ)が、韓国人デザイナーを起用して、昨年のエッセンで発売したばかりの新作。「農夫」や「踊り子」、「歴史家」や「暗殺者」など、それぞれが個性的な効果を持つ職人たちを組織して、勝利点を増やす。

デザイナーのH.ファン(황소망)氏は、これまで『マックガフィン』や『イリュージョン』(いずれも韓国の出版社)を発表し、日本でも販売されている。

職人には「他プレイヤーと”職人”を交換」や、「プレイ回数を増やす」などそれぞれ特殊能力があり、同じ種類の職人が仲間に多くいるときほど高い効果を発揮する。同じ職人を5人集めると、1セットとして、任務カード(勝利点)と交換できる。特殊能力を使う順番や組み合わせによってさまざまな戦略を楽しむことができる。

・アークライトゲームズ:ギルドマスター完全日本語版

ギルドマスター日本語版(コンポーネント)