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カプチーノ(Cappuccino)

コーヒーの香り漂うスタッキング

カプチーノ

カップを重ねて、一番上になることを目指すフランスのゲーム。スタバにありそうなコーヒーカップ(サイズは小さいですが)がオシャレである。

ゲームボードはなく、テーブルの上にランダムに隙間なくカップを並べてスタート。手番には、自分のカップをとなりにあるカップに重ねるだけ。カップは六角形になっていて、となりのカップは最大で6つあるから、選択の幅は広い。ただし、より高いカップの上には重ねられない。最後は一番上が自分のカップになっている人が総取りする。こうして一番多くカップを集めた人の勝ち。

ルールは簡単だが、ゲームが始まると考えるところが多い。取られないように取るにはどうしたらいいか。牽制したり、漁夫の利を狙ったり。広く浅く重ねていこうとすれば取られやすくなるし、一極集中で積み上げていこうとすれば、周囲が逃げていくのであまり集まらない。両方の戦略を場面によって使い分けることが必要だ。

シュピール会場で4人でプレイして10分ほど。最初はどうしたらよいか見当がつかないが、中盤から先に取らないと取られてしまう場所がいくつも出てくる。そこからは先の先を読んで優先順位を付けるが、すでに手遅れだったりして最下位。場面の趨勢をいかに早く読んで先手を打っていくかが大切だと感じた。とはいえ、コーヒーでも飲んで雑談しながら気軽に遊ぶのがこのゲームには合っていそう。

Cappuccino
C.シャベリエ/マタゴー(2013年)
2~4人用/9歳以上/15分
ホビージャパンから発売予定

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ウーゴ!(UGO!)

調整して取りっくていきんぐ
ウーゴ!
シュピール’13では、2つのトリックテイキングゲームが注目されていた。1つが『エッベス』で、もう1つが『ウーゴ!』である。スカウトアクションでは『エッベス』が規定投票に達しなかったが、『ウーゴ!』は10位に入った。改めてドイツ人のトリックテイク好きが分かる。
『エッベス』はゲーム中に切り札や得点になるスート(色)が決まっていくゲームだが、『ウーゴ!』はゲーム中に何色まで得点にできるか決まっていくというゲームである。設定としては、王様ができるだけ広い土地をほしいが、得点になる土地は農夫が必要というもの。農夫のいない土地は失点になってしまう。
全員1枚ずつ出して、数字の一番大きい人が全員分のカードを取る。最初に出した人と同じ色を出さなければいけないが(マストフォロー)、切り札はなく(ノートランプ)、同じ色がなくてほかの色を出しても、とにかく数字が大きければ取る。そして自分が出したカードに描かれた数だけ農夫チップをもらう。
取ったカードは色別に分けて自分のボードに置く。一番上になっている数字が得点で、新しく取るたびに上書きされていく仕組み。最初は2色だけが得点になるが、農夫チップを置くことで3色、4色と得点できる色が増えていく。手札を使い終わったら1ラウンド終了で得点計算し、4ラウンドの合計を競う。
農夫チップが揃っていないところにカードが置いてあると、ラウンド終了時に失点になってしまう。そのため農夫チップの状況を見ながらカードを取りに行くか、取らないか(ほかの人に取らせる)を決めるところが面白い。ほかの人に取らせるときは、「0」のカードや、集めていない色を出してあげれば泣いて喜ぶ(?)だろう。
4人で30分ほど。最初は運の要素が強いと思ったが、だんだん狙い通りに農夫チップとカードを集められるようになってきた。手札全体を見てまず農夫チップが何枚手に入りそうかを考え、それに従って取るか取らないかを決めていく。一か八かの場面もあり、予想を裏切られるところもあるが、そこは盛り上がりどころ。終盤もう取りたくないのに要らないカードを押し付けられるのもまた一興である。
UGO!
R.ヘークストラ、T.ヤンセン、P.ズイドホフ/プレイジスワン(2013年)
2~4人用/10歳以上/30分
テイデイズゲームズ:ウーゴ!