国際ゲーマーズ賞2023に『リバイブ』ほか
国際ゲーマーズ賞(International Gamers Awards)選考委員会は19日、ウェブ上にて今年の大賞作品を発表した。先月5日に発表されていた3部門各18タイトルのノミネートから、マルチプレイヤー部門に『リバイブ』、2人プレイヤー部門に『オラニエンブルガー運河』、ソロ部門に『アース』が選ばれた。いずれも日本語版が発売されている。
今年で24年目となるこの賞。イギリス、オランダ、フランス、ドイツ、イタリア、アメリカ、オーストラリア、南アフリカ、日本の9カ国から22名の審査員がボードゲーム愛好者の目で投票し、集計して発表している。
『リバイブ』はアポルタゲームズ(ノルウェー)から昨秋発売された非対称型の文明復興テーマの重量級ゲームで、キャンペーンモードもあって長く遊び続けられる。日本語版はホビージャパンから発売中。
2人プレイヤー部門の『オラニエンブルガー運河』はローゼンベルクの1~2人用ゲームで、日本語版はテンデイズゲームズから発売中。ソロ部門の『アース』は5人までプレイできる生態系エンジンビルドゲームで、日本語版はリゴレから発売されている。
International Gamers Awards: 2023 Winners
【国際ゲーマーズ賞2023】
マルチプレイヤー部門:リバイブ(Rivive)
ゲームデザイン:K.A.オストビー&H.メッシナー&A.ウェルムルンド&E.スヴェンソン/アポルタゲームズ(ノルウェー)
2人プレイヤー部門:オラニエンブルガー運河(Oranienburger Kanal)
ゲームデザイン:ゲームデザイン:U.ローゼンベルク/シュピールヴォルクス(ドイツ)
ソロ部門:アース(Earth)
ゲームデザイン:M.トラディフ/インサイドアップゲームズ(カナダ)
独ハバ社が債務超過により事業再生手続開始
キッズゲームを数多く手掛けるハバ社(ドイツ)は12日、地元コーブルク地方裁判所にて債務超過による事業再生手続きを申請し、承認された。2000人の従業員のうち、すでに7月に100人以上を解雇し、8月には子供服部門「Jack-o」を廃止することを発表していたが、今後は子供向けの玩具と家具に専念して経営再建をはかる。
「申請は苦渋の選択ですが、緊迫した財政状況を鑑みれば、伝統あるハバファミリーグループがかつての強さを取り戻すための唯一の選択肢でした」とマリオ・ヴィルヘルム社長。債権者の承認を得て、弁護士の監督のもと経営を立て直すもので、倒産ではなく、経営陣も留任する。
ハバ社は1938年に設立され、高品質な木のおもちゃを中心に世界展開し、1980年代なかばからボードゲームに参入した。『スティッキー』『カヤナック』『キャプテンリノ』『宝石ゴンゴン』などの黄色い箱のキッズゲームで知られ、日本語版はすごろくやから発売されている。
債務超過の原因については、ウクライナ侵攻による物流の混乱と、コロナ禍の長期化による売上不振が指摘されている。