カバンガ(Cabanga!)
数字を広げない我慢比べ
カードを出して2つの数字の間のカードを持っている人がいるとカードを引かなければならないカードゲーム。アミーゴ(ドイツ)から昨秋発売され、メビウスゲームズが今年日本語版を発売する。
場にははじめ4色のカードが2枚ずつ並んでいる。手番にはこの2枚の数字がなるべく離れないように、いずれかの色の1枚に手札を出して上書きする。
他のプレイヤーがカードを出したとき、2枚の間のカードを持っていたら、そのカードを捨てることができる。そして手番プレイヤーはその数だけペナルティとして山札から引かなければならない。
写真のように紫の「14」と「15」だったら、間の数字はなく誰もカードを出せないからセーフ。でも青の「2」と「7」だったら、3~6のカードを出される恐れがある。もう1枚のカードとできるだけ近い数字をプレイしたいところだ。
誰かの手札がなくなった時点で残り手札が失点になり、合計失点が規定点以上になったらゲーム終了、失点の少ないプレイヤーが勝者となる。
序盤は手札が多いので数字が近いカードを出せるが、次第に苦しくなっていく。誰かが我慢しきれなくなって間の急に広がるのをお互いに待つじりじりした展開。最後の1枚まで油断できない。手札が少ない終盤は誰も出さなくて意外と通ることもあり、スリリングな展開が楽しい。
Cabanga!
ゲームデザイン:M.モードラー、イラスト:クレアティフブンカー
アミーゴ+メビウスゲームズ(2023,24年)
3~6人用/8歳以上/20分
ニュルンベルク’24:ツォッホ
★ミラケル・ミックス(Mirakel Mix)
ゲームデザイン:L.コロヴィーニ&T.ミティディエリ、イラスト:F.シュトレーゼ、2~4人用、6歳以上、30分。
魔法の大釜でポーションを調合し、迷宮の障害物を乗り越えるキッズゲーム。手番には大釜を回転させ、叩くと材料が出てくる。指定されたレシピの組み合わせができたら、迷宮で対応する鉄格子や火の壁を通り抜けられるようになる。
★上に下に(Rauf & Runter)
ゲームデザイン:A.クーネカート、イラスト:D.マテウス、2~5人用、8歳以上、30分。
『ヘックメック』『ニワトリのしっぽ』などと同じマテウスのイラストによるニワトリゲーム。
ニワトリがはしごを登る勢いを調節するダイスゲーム。5つのダイスを振ってはしごの頂上を目指す。勢いが弱すぎると止まるが、強すぎるとつまづいて落ちてしまう。ほどほどに慎重に進めよう。
★ギギ・ガッカー(Gigi Gacker)
ゲームデザイン:R.ブラウアー、イラスト:D.マテウス、2~5人用、8歳以上、20分。
『ヘックメック』『ニワトリのしっぽ』などと同じマテウスのイラストによるニワトリゲームその2。
ニワトリたちがミミズ・ビュッフェでごちそうを奪い合うカードゲーム。ニワトリには年齢があり、若いほど先に取れるが、太った美味しいミミズが地面に出てくるのは後だ。ミミズが場に並んだら、手札からニワトリを一斉に出して獲得する。親鶏が出るとおかわりができる。すでに獲得したミミズも奪われるかもしれない。
★巨大な森の小さな角(Das Kleinhorn vom Riesenwald)
ゲームデザイン:E.シュヴェア&B.シュヴェア、イラスト:M.カヴァロッティ、2~4人用、4歳以上、20分。
4人の巨人がユニコーンを守るために森を駆け巡るキッズゲーム。