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ドイツ年間キッズゲーム大賞に『幽霊、幽霊、宝探し』

ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は23日、ハンブルクにてドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)の発表と授賞式を行った。先月19日にノミネートされていた3タイトルの中から、『幽霊、幽霊、宝探し(Geister, Geister, Schatzsuchmeister!)』が大賞に選ばれた。日本国内では未発売。
昨年の『お姫様を助けるのは誰だ』に続く協力ゲーム。今度は全員がお宝ハンターとなり、幽霊屋敷に挑む。サイコロを振ってその数だけ移動し、お宝のある部屋まで行けばゲット。しかしサイコロで幽霊の目が出ると、屋敷の中に幽霊が新たに登場する。幽霊はサイコロで対応する目が出れば退治できるが、同じ部屋に3体溜まると大きな幽霊となり、2人がかりで倒さなければいけなくなる。8つのお宝を集めて幽霊屋敷から全員脱出できれば勝利、その前に大きな幽霊が6体登場すれば敗北となる。
審査委員会は、作者が幽霊屋敷の雰囲気をゲームで演出すると共に、導入ルールによって親子の世代の橋渡しができていると評価している。作者のB.ユー氏はアメリカ人で、出版社のマテルもアメリカの企業。2001年から始まったドイツ年間キッズゲーム大賞初の、ドイツ国外作品の授賞となった。
本賞とエキスパートゲーム賞の発表と授賞式は7月14日、ベルリンで行われる。
Spiel des Jahres:”Geister, Geister, Schatzsuchmeister!” ist das Kinderspiel des Jahres 2014

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理想の納豆(Ideal Natto)

たまごと、キムチ
理想の納豆
自分の好みのトッピングを入れてかき混ぜ、美味しい納豆を作るカードゲーム。ボードゲームイベント「盤博」メンバーが、ゲームマーケット2014春に発表した。全国納豆協同組合連合会の公認を得ており、納豆パックのようなパッケージに入っている。
はじめに配られるのが「好みカード」。のり、たまご、ねぎ、大根おろし、めんたいこ、キムチから理想のトッピングが決められる。このトッピングが入った納豆を探し求めるのだ。
手番には、プレイヤー人数分の場に手札から「まぜるカード」と「トッピングカード」を置いていき、そろそろいいかなと思ったところで1列全部を取って抜けるというコロレット方式。先に抜けると、まぜる回数が足りないくて失敗するかもしれず、でも欲張っていつまでも粘っていると、好みでないトッピングを付けられたり、まぜるカードが多すぎて失敗することがある。
「トッピングカード」には、「好みカード」の6種類のほかに、しょうゆとからしがあり、その列の点数が上がる。これを出していると、その列がほしいんだろうと思われてしまい、余計なトッピングをたくさん付けられてしまうから要注意。さりげなく得点を伸ばしていこう。
全員がカードを引き取ったら1ラウンド終了。各自、理想のトッピングを発表し、合っていれば得点、違っていれば失点になる。しかし、「まぜるカード」の数字の合計が10~15回でなければ、その納豆は不成立ということで0点になってしまう。まぜるカードの内容は0~5。ほかの人が狙っていそうな列は、0や5を付けて不成立を誘うのがよい。2ラウンドの合計で勝敗を競う。
「キムチと大根おろし、意外と合うんじゃない?」「そんなにトッピング入れたら納豆じゃなくなるぞ」「まぜる回数それでOK?」「そんなにしょうゆを入れて、納豆が浮かぶくらいじゃないの?」などなど、納豆談義で盛り上がる、納豆好きのための作品だ。総務省の家計調査によると、昨年の納豆消費ランキングは1位が水戸市、2位が山形市、3位が仙台市、4位が福島市だっという。南東北で人気高し。
理想の納豆
KUA/盤博(2014年)
3~5人用/8歳以上/30分