ゲームマーケット2014春:参加者6500名
6月1日(日)に東京ビッグサイトで行われた日本最大のアナログゲームイベント「ゲームマーケット2014春」は、真夏日の中大勢の参加者が詰めかけ、約6500名が参加していたことを、主催のアークライト社が発表した。昨年のゲームマーケット2013春・秋の参加者5000人から3割増しとなる。
昨年の1.2倍の広さの会場に332団体の出展者、170タイトルの新作が並べられて迎えたゲームマーケット。午前10時の開始から各ブースに行列ができたが、午後になっても体験卓が埋まり、熱気が収まらない。入れ替わり立ち代りで、結果昨年の規模を上回ることになった。一昨年の4200人、昨年の5000人から大幅の増加。
次回はゲームマーケット2014秋で11月16日、その次はゲームマーケット2015大阪で3月1日に行われる。出展・参加予定の方はスケジュールに入れておこう。恒例の新作評価アンケートは、数日以内に開始する予定です。
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キャメルアップ(Camel Up)
1番人気はよくコケる
エジプトの砂漠で行われるラクダレースで、賭けを当てて儲けるゲーム。今年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされており、ノミネート3作品の中で唯一のドイツゲーム(残り2タイトルはフランスゲーム)なので頑張ってほしいところである。ドイツゲームらしい安定感に加えて、逆転の要素(確率低め)を忘れず、8人まで遊べるようにしているのが嬉しい。
自分の番にできることは基本的に、出走中の5頭のラクダのどれが勝つか予想するか、ダイスを振るか。予想するときはそのラクダの賭け札を取るが、賭け札は各ラクダ3枚ずつしかなくて、早い者勝ち。だからダイスを振らないとどのラクダが勝つか分からないが、ダイスを振るとほかの人に賭け札を取られてしまうというジレンマがある。
ダイスはこのゲームの見どころで、ピラミッド状の箱に入っている。ダイスを振ることにした人は、ピラミッドを逆さまにしてスイッチオン。ゴト、と音がしてダイスが1個出てくる。5色のダイスがあり、出た色のラクダがその目(1~3)だけ進む。ガチャガチャで当たりを狙うようなスリルが楽しい。
なお、ダイスを振った人は必ず1金をもらえるので、当たるか分からない賭け札(ハズれるとペナルティあり)を取るより確実に儲かるようになっている。大方の予想を覆すありえない目を出してヒーローになろう。
ピラミッドから出てきたダイスは、ほかのダイスが全部で終わるまでピラミッドに戻さない。これにより、それぞれのラクダの勝つ確率がだんだん確定していくことになる(この辺り、賭けゲームの名作『マニラ』の終盤デッドヒートを彷彿とさせる)。青のラクダ、ビリだけど、ワンチャンスあるな・・・確率は低いけど、夢を見ておくか!
5つのダイスが出終わるたびに配当。しかしラクダの位置はそのままにしておき、1周したらゲーム終了となる。ここで1位と最下位の得点計算(ゲーム中に予想できる。早く予想した人から高配当。こちらもハズれたらペナルティー)があり、所持金の多い人が勝つ。
3人プレイで40分。人数が少なめだったこともあり、相手が取った賭け札を見て自分の行動を決めるという駆け引きがあり、ダイスゲームとは思えない計算ずくの展開となった。私は序盤出遅れてしまったが、ピンポイントの予想とダイスロールの稼ぎで追いつく。しかしオアシス/砂漠タイル(コースに置いて踏んでもらうと収入)で堅実に稼いだcarlさんが、最後の予想も当てて勝利。鴉さんは一発逆転の夢を見たが届かなかった。
Camel Up
S.ボーゲン/エッガートシュピーレ(2014年)
2-8人用/8歳以上/30分
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