ドイツゲーム賞2014に『ロシアンレールロード』
ボードゲームメッセ「シュピール」を主催するフリードヘルム・メルツ社(ドイツ)は15日、25回目となる今年のドイツゲーム賞(Deutscher Spiele Preis)を発表した。愛好者の投票により、『ロシアンレールロード(Russian Railroads)』が1位に選ばれた。
ドイツゲーム賞は、前年の秋から当年の春までに発売された新作を対象として、はがき、インターネット、用紙による投票で選ばれている。5タイトルまで記入する方式で、たいていは5タイトル以上新作をプレイしている愛好者が投票するため、毎年フリーク向けの作品が選ばれる傾向にある。昨年は『テラミスティカ』、一昨年は『世界の七不思議』が受賞した。
今年1位に輝いた『ロシアンレールロード』は、シベリア、サンクトペテルブルク、キエフという3つの路線に線路を引き、技術革新をして列車を走らせるゲーム。昨年の『テラミスティカ』同様、ドイツ年間エキスパートゲーム大賞の推薦リストから選ばれた。日本ではメビウスゲームズが輸入版を取り扱っている。
エキスパートゲーム大賞を受賞した『イスタンブール』は2位、ノミネート作品は『コンコルディア』が3位で『ロココの仕立屋』は8位。ドイツ年間ゲーム大賞の『キャメルアップ』が5位、ノミネート作品は『宝石の煌き』が10位で『コンセプト』は圏外だった。ドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに入った日本発のカードゲーム『ラブレター』が4位。
一緒に投票にかけられるドイツキッズゲーム賞には、撒き散らされた溶岩コマを集める『ファイヤードラゴン』が選ばれた。授賞式は10月15日、ドイツ・エッセンで行われる「シュピール」前夜祭にて行われる。
【ドイツゲーム賞2014】
1位:ロシアンレールロード(Russian Railroads / H.オーレイ、L.オーグラー / ハンス・イム・グリュック)
2位:イスタンブール(Istanbul / R.ドーン / ペガサスシュピーレ)
3位:コンコルディア(Concordia / M.ゲルツ / PD出版)
4位:ラブレター(Love Letter / カナイセイジ / ペガサスシュピーレ)
5位:キャメルアップ(Camel Up / S.ボーゲン / エッガートシュピーレ)
6位:カヴェルナ:洞窟の農夫たち(Caverna – Die Hölenbauern / U.ローゼンベルク / ルックアウト)
7位:ルイス・クラーク探検隊(Lewis & Clark / C.シャボーシ / ルドノート)
8位:ロココの仕立屋(Rokoko / M.クラマー、L.&S.マルツ / エッガートシュピーレ)
9位:グラスロード(Die Glasstraße / U.ローゼンベルク / フォイヤーラントシュピーレ)
10位:宝石の煌き(Splendor / M.アンドレ / スペースカウボーイズ)
【ドイツキッズゲーム賞2014】
ファイヤードラゴン(Feuerdrachen / C.E.ランザヴェッキア / ハバ)
【エッセン金の羽根賞2014】
アブルクセン(Abluxxen / W.クラマー、M.キースリング / ラベンスバーガー)
・Deutscher Spiele Preis:Preisträger 2014
秋葉原でロストレガシー祭、10月11日
ワンドローは10月11日(土)、同社のカードゲーム『ロストレガシー』シリーズ最終作の発売を記念して、「ロストレガシー祭2014」を開催する。イエローサブマリン秋葉原RPGショップにて12~16時。入場無料の予約制。予約はツイプラにて。
『ロストレガシー』は世界中で人気のカードゲーム『ラブレター』のシステムを継承した作品で、2013年に発売された。カードの効果を使って生き残り、「失われた遺産」が誰の手札のどこにあるかを当てる。これまで「百年戦争と竜の巫女」(2013年)、「貧乏探偵と陰謀の城」(2014年)とシリーズ化され、11月に発売される「レジェンド」で締めくくられる予定となっている。
ロストレガシー祭では、「レジェンド」を含む全セットの体験、最強決定戦、デザイナーであるカナイセイジ氏らの座談会が行われる。『ロストレガシー』を購入することも可能だ。
・ワンドロー:ロストレガシー祭2014開催!
・TGiWレビュー:ロストレガシー