『キャメルアップ』日本語版、8月中旬緊急発売
ホビージャパンは8月中旬、今年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞したラクダのレースゲーム『キャメルアップ』日本語版を発売する。2~8人用、8歳以上、30分、4000円(税別)。
当初9月発売の予定だったが、大賞受賞の報(TGiWニュース)を受けて発売日を急遽繰り上げた。大箱のゲームだが、これまで流通していた輸入版より1000円近く値下がりして4000円台となり、手に取りやすくなっている。
ダイスのピラミッドの下で繰り広げられるラクダレースに、勝敗を賭けつつ、レースを操作するボードゲーム。ラクダはピラミッドからダイスを出して進める。ピラミッドには5色各1個のダイスが入っており、このピラミッドをさかさまにして操作すると、1個ずつダイスが出てきて、どの色のラクダが何マス進むのかが決まる。
ラクダの移動先にほかのラクダがいた場合、後から来たラクダは先にいたラクダの上に馬(ラクダ?)乗り。上にラクダを乗せたラクダは、次に進むときには乗せたまま移動することになる。ピラミッドの中のダイスがなくなったら1区間終了で、配当が行われる。
どのラクダが上位に入るかは、ダイスを振る代わりに投票券を取って予想する。徐々に明らかになってくる順位に、先手を打って賭けることはできるのか。また、自分が賭けたラクダを勝たせ、対戦相手が賭けたラクダを勝たせないためにうまく妨害工作ができるのか。しかし最後はダイスで大逆転もありうる。
ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会が「ワイルドなレースが感情を呼び覚まします。全ての年代層で期待し、心配し、笑えるゲームです」と評した、今年一番のおすすめゲームだ。
・ホビージャパン:キャメルアップ
ヤポンブランドから「ミニマルゲームズ」発足
ヤポンブランドは今年、新たなグループ「ミニマルゲームズ」を立ち上げ、シュピールに2ブースで出展することを明らかにした。「ヤポンブランド」は林尚志氏(OKAZU Brand)が、ミニマルゲームズはカナイセイジ氏(カナイ製作所)が団長を務める。
ミニマルゲームズは、フランスのデザイナー、B.フェデュッティ氏のコラム「日本のミニマリズム」に基づく命名。カナイセイジ氏の作品で国際的に評価の高い『ラブレター』のように、コンポーネントやルールを最小限にして面白いゲームを追求する。大まかにヤポンブランドはゲーマーズゲーム、ミニマルゲームズはライトなゲームに棲み分けした。
どちらのグループも、シュピール前に各国語への翻訳を進めるとともに、海外のボードゲームメディアなどに積極的に働きかけている。今回出展される予定の作品は現在のところ両グループ合わせて21タイトルで、次の通り。ゲームマーケットで話題となった作品が海外に挑戦する。
【ヤポンブランド】
OKAZU Brand:漁火(ISARIBI)、江戸屋敷(Edo Yashiki)、ローリング・ジャパン(Rolling Japan)
こげこげ堂:ヴィラネックス(Villannex)、ブドーニア王のおふれ(The Edict of King Budeaunia)、小さな魔女とふしぎなお家(The little witches and the mysterious house)
BakaFire Party:終わった世界と紺碧の記憶(OWACON)、アリストメイズ(Aristo-Maze)
Manifest Destiny:アルス・アルキミア(Ars Alchimia)、三千世界の鴉(The Ravens of Thri Sahashri)
桜遊庵:かれいど(Kaleido)、襲ノ色目(Colors of Kasane)
【ミニマルゲームズ】
カナイ製作所:シークレットムーン(Secret Moon)、ロストレガシー2(Lost Legacy 2)、ロストレガシー3(Lost Legacy 3)
こまど:ジュウシマツ(Jushimatsu)、ナナホシ(Nanahoshi)
ユニアス:ワリトリペンギン(Click & Crack)
コンセプション:オニタマ(Onitama)
有限浪漫:不忍(See-Know-Buzz)
Table Cross:忍者対戦(Ninja Taisen)