シュピール’14:アバクスシュピーレ
『花火』ドイツ語版で一昨年、ドイツ年間ゲーム大賞を受賞した出版社です。
★ロイヤルズ(Royals)
P.ハウズ作、2~5人用、10歳以上、60分。
17世紀の貴族となって、ヨーロッパの覇権を争います。国カードをうまく使い、影響力を高めボーナスを獲得します。高い地位を手に入れるには、それだけカードも多く必要となります。また、すでに獲得した地位も陰謀カードで奪われることがあります。
手番にはカードを引き、カードをプレイしてボード上の都市に自分のコマを置きます。都市にはいろいろな地位があり、獲得するのに必要なカード枚数が異なります。すでにほかのプレイヤーが獲得している地位は、陰謀カードと国カードをプレイして奪うことができます。その都市で最初に地位を獲得したり、1つの国にある全ての都市で地位を獲得したりするとボーナスがもらえます。
ゲームは3つの時代にわたって行われ、時代が終わるごとに得点計算があります。得点計算では、4つの国でそれぞれ最も影響力の高いプレイヤーが勝利点を得ます。ゲーム終了時には、それぞれの地位に応じた得点が入り、合計点の多いプレイヤーが勝利します。地位を集めるか、国を固めるか、その両立を狙うかで選択が悩ましいゲームです。
作者はオーストラリア人で、『フランシス・ドレイク』などの作品があります。
★花火ポケットボックス(Hanabi Pocketbox)
A.ボザ作、2~5人用、8歳以上、30分。
昨年のデラックス版に続き、今度は小箱の缶入りです。
ルフトハンザ、ヘックメックジュニアを無断製作、配布中止に
航空会社のルフトハンザは、機内で子供用に配布していたダイスゲームが、R.クニツィアの『ヘックメック・ジュニア』と同じ内容であったことから、抗議を受けて配布を中止した。
ルフトハンザが配布していたのは『ホッチポッチ』というタイトルのダイスゲーム。ダイスを振ってタイルを取るゲームで、『ヘックメック・ジュニア』と酷似していたことから、作者のR.クニツィア氏が弁護士を通じて抗議。ルフトハンザ社は抗議を受け入れて配布を中止した。
このニュースを報じたシュピールボックス・オンラインは「ボードゲームデザイナーは、この国でも探せば盗作品に突き当たることを示している」とコメントしている。日本では『ラブレター』の中国製海賊版が日本に入っていることが判明して話題となったが、このような問題は洋の東西を問わないようだ。
R.クニツィアの作品は、以前にも同内容のiOSアプリが無断で製作販売されたことがある(TGiWニュース)。
・Spielbox-Online:Reiner Knizia ./. Deutsche Lufthansa AG
After receiving our cease & desist letter, Lufthansa has legally agreed to no longer distribute the game “Hotchpotch” (Heckmeck Junior).
— Reiner Knizia (@ReinerKnizia) 2014, 10月 2