シュピール15:ルポ・プロドゥクシオン
★世界の七不思議:対決(7 Wonders: Duel)
A.ボザ&B.カタラ作、2人用、10歳以上、30分。
名作『世界の七不思議』を2人専用にアレンジしました。3時代にわたってカードを入手し、資源を用意して軍事や科学を進歩させ、文明を発展させてワンダーを完成させるという流れは同じです。違うところは、カードドラフトではなく、場札からカードを引きます。カードは表裏になって重なっており、一番上のカードしか引けません。タイミングが合えば2枚目のカードをすぐ引くこともできます。引いたカードは建設か、3金か、ワンダーの建設に使います。
両プレイヤーは4つのワンダーカードを持っており、建設すれば特殊能力が得られます。ワンダーは合計で7つしか建てられないため、早いもの勝ちです。
資源はいつでも銀行から購入できるほか、将来の建設で資源を供給するカードも有ります。資源を入手すると、同じ資源の入手コストが上がるため、これも先に取ったほうが有利になります。
勝利条件は3つあります。軍事カードを取るたびに軍事マーカーを相手の首都に進めて、相手の首都にたどり着いたら勝利です。また、6種類の科学シンボルを集めても勝ちます。それで決まらなかった場合は、ゲーム終了時に得点勝負となります。
シュピール15:パールゲームズ
★血の宿屋(The Bloody Inn)
N.ロベール作、1~4人用、14歳以上、60分。
1831年フランス。アルデシュ県の端、ペイルベイユの村はたくさんの旅人が通っていきます。欲張りな田舎の農家の一族がこれを利用して、悪魔のような策略を練りました。それは宿屋を作り、そこで旅人から強奪して、警察の疑いをかけられないように金持ちになるという計画でした。その計画がうまくいくかどうかに関わらず、確かなことがあります。全ての客が宿屋から生きて出てこられるわけではないということです。
プレイヤーはライバル同士の宿屋の主人となり、富を築きます。残念なことに、倫理観があると客から強奪できません。ただしそれも彼らが生きているうちの話。殺人に対しては、幸いなことに良心の呵責はありません。もちろん、遺体はどこにでも捨てておけるわけではありません。遺体を隠すのは大変な仕事ですし、警察もやってきます。客の中から、共犯者を雇うこともあるかもしれませんが、費用がかかります。
毎ラウンド、夕方に客カードを引いて自分の宿屋に置きます。そして夜にはその客を殺害したり、遺体を埋めたりといったアクションを行います。遺体を埋めたときに収入が入ります。朝になると警察の捜査が入り、殺されなかった客が宿代を払って出発します。こうして客カードの山札が2回なくなったらゲーム終了で、お金を最も多く稼いだプレイヤーが勝者となります。