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ボードゲームが遊べる札幌のスナック「ロ・ポッサ」

クレーブラットの畑さんのお勧めで、畑さんのお知り合い4人と札幌のスナック「ロ・ポッサ」を訪問。ママのマジックを見たり、いろいろなおもちゃで遊んだり、ボードゲームをしたりして楽しんだ。
「ロ・ポッサ」はすすきのの繁華街にある。現在国内に次々と開店しているボードゲームカフェバーというわけでもなく、ママがマジックをするからといってマジックバーというわけでもない。ママにいわせれば「普通のスナック」である。しかし全然、普通ではない(名前が「札幌」を逆から読んだものだということに、このレポートを書いていた気が付いた)。
入ってすぐ、棚の上にボードゲームが高く積まれているのを発見。カウンターには『ブリッと出るワン』が何気なく置かれている。見たことのないおもちゃや置き物がいろいろなところに置いてあって独特の空間である。
着席してすぐ、おもむろに『ロンドローロ』を始める畑さん。スイスの木製玩具で、2つのバーを操って、金属のボールをできるだけ遠くまで転がすことを目指す一人用ゲームだ。これがなかなか難しい。難なく最高得点の穴に落とし、喝采を受けるママ。「開くときは早く、閉じるときはゆっくり」というコツを教えてもらったがなかなかうまくいかない。
鼻に取りつけるカードを出してもらい、一通り撮影会をしているうちにだいぶ打ち解けてきた。食べ物は水餃子、きなこもち、スパゲティと出てきてお腹もいっぱいである。

次にママに「大車輪お願いします」というと、もってきたのはタカラトミーの『大車輪てつぼうくん』。足を振って体操選手を回転させ、タイミングよく鉄棒から手を離してうまく着地させることを目指す一人用ゲーム。これもママさんがやすやすとやってのけるのに、やってみると選手を回すところから難しい。ボタンを押すタイミングを教えてもらって飛ぶところまでは漕ぎつけたものの、着地が決まらなかった。
牛乳パックで作ったバラバラ広がるおもちゃ、一度閉じると開かない小箱、綿の中から指が出てくる小箱、手をつなぐと電気がつくランプ・・・ママが次から次へと面白いアイテムをもってくる。カラオケで『オリーブの首飾り』を鳴らすと、風船と剣を飲みこんでリボンを出すマジックを披露してくれた。
ボードゲームも変わり種を揃えている。擬態語を聞いて札を取る『おとあわせかるた』、ボールを落としてコマをひっくり返す『大騒動』など、マジックやおもちゃとシームレスにつながっている印象を受けた。
ゲームマーケット神戸の新作コミュニケーションゲーム『マジョリティパーティー』と『黄金体験ゴールドエクスペリエンス』を遊んだり、畑さんの創作ゲームのテストプレイをしたり、日本語版が発売されたばかりの『コードネーム』をプレイたりしているうちにあっという間の7時間。これだけいて、ずっと飲んでいたのに、お支払いはひとり3300円。何でも固定料金なのだそう。
最後にママのスプーン曲げのマジックを見て、曲がったスプーンをお土産にいただいて帰った。最後の最後までサプライズだらけだった。
ボードゲームに限らず、1人でも、知人と数人でも楽しめるスナック。ボードゲームを知らない人を誘って飲みに行くのもよさそうな、間口が広く、そして居心地のいいところである。
ロ・ポッサ
北海道札幌市中央区南7条西4丁目LC七番館2F
011-562-7711

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ゲームマーケット2016神戸レポート


ボードゲーマーなら誰でも見間違えたことのあるあの旗がついに! タンサンファブリークのブースにて
2月21日、アナログゲームイベント「ゲームマーケット2016神戸」が神戸国際展示場にて開催された。関西での開催は5回目で、これまでは大阪で行われていたが、年々膨らんでいく参加者に、新たに会場を探し出すことになった。
神戸というと関東から遠く感じていたが、アクセスは思いのほかよかった。伊丹空港で降りてバスで30分。三宮駅からモノレール「ポートライナー」に乗り、穏やかな瀬戸内海を眺めながら10分。駅を降りてすぐである。

会場となった神戸国際展示場3号館。広さも十分で交通の便もよい
会場はすぐホールになっているため、待機列は屋外。ポートライナーの高架下に約1000人が開場を待った。晴天だったとはいえ、2月の外気はまだまだ寒い。先頭に並んでいる方に話を聞くと、同人ゲームは予約しておいて、トリックプレイのブースに行くという方が多かった。「散歩してたら、人が並んでいたので」なんてボケてくれるところはさすが関西である。

寒空の下、開場を待つ来場者
午前10時の開場。会場が広いので大きな混雑もなくスムーズに入場が進んだ。最初に行列ができたのはトリックプレイのほか、DDT、ホビージャパン、ゲームストア・バネストといった輸入ゲームのブースだった。ここ数年、ゲームマーケットは国産ゲームに重点が移ってきているが、輸入ゲームも決して負けてはいない。

会場に入り、めいめいのブースに急ぐ来場者たち。「走らないでくださーい!」
今回出展したのは203団体。1日では到底回り切れないゲームマーケット東京と比べ、気になったものの話を聞いたり、体験卓で遊んだりする余裕があった。通路の広さも十分で移動もスムーズにできるのがよい。

最も長い行列ができたトリックプレイでは『タイムストーリーズ』『ブラス新版』『サンファン新版』などを販売

ホビージャパンの『メガ・シヴィライゼーション』は38,800円で20セット用意されたが完売していた

imagine Games/Utsuroiでは『江戸職人物語』英語版”IKI”の限定缶バッジを用意
ゲームのほかにも関連グッズを販売しているところも人気で、完売が出ていた。

札幌から出展のCygnus(シグナス)はスリーブに入れても山札が崩れない「カードフィーダー」(800円)を販売

滋賀から出展のFoUNtain(フォウンテイン)はコマ類を袋に入れる時にこぼれない「トークンシップ」(2200円)を販売
この日に合わせて、NPOゆうもあは日本ボードゲーム大賞を発表した。投票部門の1位は『ミステリウム』。ゆうもあ賞(選考部門)には『ウミガメの島』が選ばれた。

来場者の様子はどうだっただろうか? 何人かの出展者に伺ったところ、東京ではボードゲーム自体初めてでゲームマーケットに来たという方が多いのに対し、関西では経験者が多く、慎重にゲームを選んでいる様子である。「専門用語が通じ、初めての人が少ない感じ」(OKAZU Brand林さん)「テストプレイなどで吟味してから買っていく」(ゲームストア・バネスト中野さん)といった声が聞かれた。
参加者数は未発表だがお昼の時点で昨年の3000人に達したというから、相当なものである。ゲームマーケット事務局では当面、神戸での開催を予定しているという。
ゲームマーケット公式