エッセンのホテルメーヴェンピック閉業、再開は10月
世界最大のボードゲームイベント「シュピール」で利用者の多いドイツ・エッセン中央駅前のホテル「メーヴェンピック」が、昨年末で閉業していたことが明らかになった。別のホテルチェーンが今年10月の再開を目指しているが、シュピールの会期に間に合うかどうかは不明となっている。
エッセン中央駅を降りるとそびえたつこの建物は1912年に建設され、1913年から「ホテル・ハンデルスホフ」として開業した。その後何度か経営者が変わり、1983年からスイスのメーヴェンピックグループが営業していた。同じ1983年から始まった「シュピール」と共に歩んきできたといえる。
『メビウスママのエッセンシュピールガイドブック』(2014年)にも掲載され、日本人参加者の定宿として人気を集めていたが、昨年夏に建物を所有している会社とのリース契約更改が折り合わず、メーヴェンピックグループはホテル閉業と従業員の解雇を発表。昨年12月7日に閉業した。
その後、ハンブルクのノーヴムホテルグループが15年間のリース契約を結び、改装の上「ノーヴム・ウィンターズホテル・エッセン(NOVUM Winters Hotel Essen)」という名前で再開することを発表。当初は2016年6月末からの営業を予定していたが、「第4四半期(10月)」からのオープン予定になっている。今年の「シュピール」は会期が10月13日から4日間であるため、参加者が宿泊できるかどうかは微妙なラインだ。
・Novum Group Hotels:Hotel Essen
Essen Spiel 2016 情報メビウスママのエッセンシュピールガイドブックでご紹介しました「メーベンピック ホテル エッセン」が閉業しました。残念です。…
Posted by メビウスゲームズ on 2016年2月25日
フランス年間ゲーム大賞2016に『ミステリウム』
フランス年間ゲーム大賞選考委員会は25日、カンヌ国際ゲーム祭の前夜祭にて、今年のフランス年間ゲーム大賞を発表した。大賞にはイメージ推理ゲーム『ミステリウム』が選ばれたほか、キッズゲーム大賞に『キツネの親方』、エキスパートゲーム大賞に『パンデミック・レガシー』が選ばれた。
カンヌ国際映画祭のメイン会場としても知られる南仏「パレ・デ・フェスティバル・カンヌ」の大ホールでセレモニーは行われた。大勢の観衆が見守る中、ノミネート作品のデザイナーや出版社員が登壇。その中で大賞が発表された。今年初めてファミリー、キッズ、エキスパートの3部門に分割され、各3タイトルのノミネートの中から1タイトルずつ大賞が選ばれている。
大賞に選ばれた『ミステリウム』はウクライナのゲームデザイナーがデザインし、『ディクシット』で知られるフランスのリベル社が発売した作品。1人のプレイヤーが幽霊役となり、ほかのプレイヤーは霊能者となって、しゃべることのできない幽霊役が出したイメージイラストから事件の真相を解明することを目指す。先日発表された日本ボードゲーム大賞でも、投票部門で1位を獲得している(TGiWニュース)。国内では日本語版が現在品薄となっているが、3月中旬に再入荷される予定。
【アスドール・フランス年間ゲーム大賞2016】
年間ゲーム大賞
・ミステリウム(Mysterium / O.シドレンコ、O.ネフスキー / リベル)
年間キッズゲーム大賞部門
・キツネの親方(Maître Renard / F.ヴァグナ / スーパールド)
年間エキスパートゲーム大賞部門
・パンデミックレガシー(Pandemic Legacy / M.リーコック、R.ダビョー / フィロソフィア)
Et voici le Palmarès As d'Or Jeu de l'Année 2016 !!! #FIJ2016
Posted by Festival des Jeux Cannes on 2016年2月25日