山陰地方の林業と製鉄業を描く『たたらばと森』、12月上旬発売
ホビージャパンは12月上旬、山陰地方の林業と製鉄業をテーマにしたボードゲーム『たたらばと森』を発売する。デザイン・吉岡英俊・華乃子(たなごころ)、イラスト・ながらりょうこ、2~4人用、10歳以上、30~50分、5000円(税別)。
大阪の同人サークル「たなごころ」が制作した作品。試作品はゲームマーケット2016神戸で出展され、木製コマをふんだんに使ったコンポーネントが注目を集めていた。輸入ゲームをメインに扱っているホビージャパンから、同人ゲームが一般発売されるのは珍しい。
「たたらば」とは、たたら(踏みふいごで製鉄する炉)を用いて製鉄を行う場所。プレイヤーは奥出雲でたたら製鉄を生業とする一族の頭領となり、たたらを永代たたらに改築することを目指す。燃料としてたくさんの木炭を確保するため、森を維持管理しなければならない。プレイヤーの行動次第で、森は人の手の行き届いた扱いやすい森にも、人には扱いづらい森にもなる。
自分の手番には、空いているマスへ木のコマを置く「植林」か、ボード上に既にある木のコマの効果を得る「伐採」アクションを行う。木にはいくつかの種類があり、「植林」をして成長するスピードや、「伐採」で得られる効果が異なる。ラウンドの終了時に「遷移札の公開」フェイズで植林した木がランダムに成長。森の成長と遷移を予測して、「植林」と「伐採」のバランスを調整する計画性が試される。
日本のローカルなテーマ、箱庭感覚で楽しめるゲームシステムと豪華コンポーネント、毎回ランダムに変わるモジュラーボードで楽しめる作品だ。
ゲーム内容:ボード6枚、1銭チップ16枚、5銭チップ8枚、1建材チップ16枚、5建材チップ8枚、足マーカー16枚、遷移札13枚、プレイヤーコマ4個、アカマツのコマ8個、クヌギのコマ8個、スギのコマ8個、ブナのコマ8個、カシのコマ18個、たたらコマ8個、永代たたらコマ4個、スタートプレイヤーマーカー1個
・たなごころ:たたらばと森
・ホビージャパン:たたらばと森
アンケート:ボードゲーム動画
Q111:ボードゲーム関連の動画を……
A.よく見る 45票(29%) |
B.たまに見る 62票(40%) |
C.ほとんど見ない 47票(31%) |
YouTubeやニコニコ動画でボードゲームの紹介や実況がたくさん配信されています。文字と写真だけのブログ、音声だけのポッドキャストと比べると動画は伝わりやすく、ルール説明も容易です。実際、インストする前に動画を見て予習してくるという方もいらっしゃいます。
アンケートでは約7割の方がボードゲーム関連の動画を見ていると答えました。以前、ボードゲームのポッドキャストについて同様のアンケートをしたところ、聴いていると答えた方が4割に満たなかったことと比べると(リンク)、ボードゲームにおいても動画のほうが一般的なメディアだということが見て取れます。
編集は大変だと思いますが、制作者の方々には次々と発売される新作ゲームをフォローして、ゲームの面白さを伝えて頂きたいと思います。
11月のアンケートは、ゲーマーズゲームについてです。10月にドイツ・エッセンで開かれたシュピールでは、今年も2時間クラスの重量級ゲーマーズゲームが人気を集めました。しかしその一方で、ゲーマーズゲームはルールの量も多く、時間もかかるため、ベテランでもあまり好まない方もいらっしゃいます。当サイトの読者はいかがでしょうか。3択から近いものをお答え下さい。なおここではゲーマーズゲームを「2時間以上かかる戦略ゲーム」としておきます。