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バミューダ(Bermuda)

息を止めてー、ゴー!
バミューダ
海の底に眠る宝を協力して集めるゲーム。海の中なので、息はできない。本当に全員が一斉に息を止めてプレイするという、普通でない作品だ。
毎ラウンド、お宝カードがプレイヤー人数分並べられる。プレイヤーに潜水カードを配り、みんなで3回深呼吸をしたらスタート!
それぞれのお宝カードに、みんなで潜水カードを必要な枚数だけ並べる。カードには数字が付いており、先に置かれたカードから±1のカードしか置くことができない。息を止めているからしゃべることはできないが、ジェスチャーで「ここに誰か置いて」「この列は枚数が揃ったのでもう置くな」といった情報を伝える。
誰かが息を吸ってしまったらラウンド終了。1分ぐらいが限界か。お宝カードごとに、カードが正しく置かれているかをチェックする。枚数に過不足があったり、数字が途中で間違って置かれたりすると、そのお宝はニクセ(水妖)に奪われてしまう。
5ラウンド行って、獲得できたお宝カード1枚1点から、ニクセに奪われたお宝カードの防御ポイントを引いて、プラスならプレイヤーの勝利となる。
6人プレイで15分ほど。息を止めてプレイするというのは、正常な判断がこんなにも失われるものか。視界もおのずと狭くなる。数字の「7」と「4」がわざと分かりにくくなったり、途中で吹き出してしまったりした上に、ラウンドが進むごとに集中力(と酸素)が切れてきてしまったが、最終ラウンドは集中力を取り戻して勝利。
余裕もない中で協力どころではないが、自分のできる貢献をそれぞれが積み重ねていくところにほかのゲームにはない感覚があった。
Bermuda
デザイン・C.E.ランザベッキア/イラスト・O.フロンデンライヒ&S.フロンデンライヒ/フッフ&フレンズ(2015年)
3~6人用/10歳以上/15分

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『キングスポート・フェスティバル:カードゲーム』日本語版、12月下旬発売

ホビージャパンは12月下旬、H.P.ラヴクラフトのクトゥルフ神話小説『魔宴(1923)』をテーマにしたカードゲーム『キングスポート・フェスティバル:カードゲーム(Kingsport Festival: The Card Game)』日本語版を発売する。デザイン・G.サントピエトロ、3~5人用、13歳以上、30分、3600円(税別)。
2014年にストラテリブリ社(イタリア)が制作し、コスモス社からドイツ語版も出た『キングスポート・フェスティバル』のカードゲーム版。テーマは同じだがシステムは全く異なるものとなっている。プレイヤーは邪教徒の一員となり、キングスポートの街に強大な力を呼び込む。

“わたしは呆然として息もたえだえになりながら、巨大な毒茸が立ちならび、忌まわしい炎が噴きあがり、粘着質の水が流れる邪悪な暗黒界(エレボス)をながめ、外套をまとった群集が燃え上がる火柱のまわりで半円を描いているのを見た”―― H・P・ラブクラフト 「魔宴」 (大瀧啓裕 訳)

静かなる放浪者たちは「キングスポート・フェスティバル」の穢れた祝宴へとすでに招かれている。今、エレバス山の洞窟の中で、ユールの儀式の謎の秘儀が蘇ったのだ。正気を保ち、妨害する者たちを排除して、キングスポートを支配するのはいったい誰か?
内容物:大判カード80枚、特製ダイス11個、ルールブックほか