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シュピール16:来場者174,000人で新記録

10月13日から4日間、ドイツ・エッセンにて行われたボードゲームメッセ「シュピール」は、昨年の16万2000人を超える17万4000人が来場し、過去最高記録を更新した。
昨年から出展者は110増の1,021団体(50か国)、新作は200タイトル増の1200タイトルと、いずれも過去最高に達した。ホールを3つ増設し、7つのホールを使ったもののの、初日からどのブースもたくさん愛好者で埋め尽くされた(下の写真は初日の開場待ちの様子。入口ホールがいっぱいになったため、今年も時間を早めて開場した)。BBC、ORF、RTBFなどヨーロッパ大手メディアでも大きく取り上げられ、カナダのテレビ局からも取材があったという。
ドイツ・ボードゲーム出版社協会のH.フッター代表は「シュピール16では協会の出展者が大きな成功を収めました。どのブースもいつも多くの参加者が訪れ、いろいろな買物やイベントを楽しみました。ボードゲームがどんどん流行し、子どもからお年寄りまで大喜びで新作を楽しんだり発見したりしました。」とコメントを寄せている。
次回のシュピール’17はやや時期が遅くなって2017年10月26日(木)から29日(日)まで。

© Friedhelm Merz Verlag

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ベルリンのボードゲームカフェ「シュピールヴィーゼ」


ドイツのエッセンで行われているボードゲームメッセ「シュピール」を2日目まで参加して、翌日はベルリンのボードゲームカフェ「シュピールヴィーゼ(Spielwiese)」を訪れた。
シュピールヴィーゼは2006年にオープンしたボードゲームカフェ。飲食とボードゲームの提供のほかに、ボードゲームレンタルや新品の販売、ベルリンのボードゲームデザイナーによるプロトタイプのテストプレイ会も行われている。今年はシュピールに出展してオリジナルの新作ゲーム『コテージガーデン』を発表した。
エッセンからベルリンは特急電車ICEでも4時間弱かかる。我々は今回、デュッセルドルフから飛行機(LCCのエア・ベルリン)を使うことにした。フライトは正味1時間ほどだが、エッセンからデュッセルドルフまで電車で30分ほど、手続きなどで1時間半、ベルリン・テーゲル空港から中央駅まで30分ほどかかるため、所要時間に違いはあまりない(それでもICEは大きいトランクの置き場に困るので飛行機のほうがずっと楽)。
ベルリン中央駅からシュピールヴィーゼまでは近郊電車のS5/S7/S75で6駅13分。ワルシャワシュトラッセ(Warschauer Straße)駅から徒歩10分ほどで到着する。あるいは路面電車のM10番線で30分、グリュンベルガーシュトラッセ(Grünberger Str.)駅からだと徒歩5分。いずれも30~40分ほどである。
土曜は夜24時まで営業していることで、ベルリン・テーゲル空港に20時に着いてからその日のうちに行くことにした。バスで中央駅に向かい、駅前のホテルにチェックインしてから、路面電車に乗る。その時点でもう21時を過ぎており、こんな遅くまで路面電車が走っているか心配だったが、そこはさすがドイツの首都、26時台まである。終電も早いエッセンとは比べ物にならない。
途中で交通事故による運休が発生し、タクシーに乗りかえたため到着はさらに遅れたが、何人かに英語で話しかけられ、親切に道を教えてもらったため何とか到着できた。ベルリンの人、親切!

お店に入ると6卓のテーブルはほとんど満席で、かろうじて1卓空いているところに座ることができた(予約したはずだったが、シュピールのごたごたで伝わっていなかったようである)。トーストと飲み物を頼み、さっそくゲームを始める。
トーストのメニューは「トーレス」(チーズ&ハム&マヨネーズ、2ユーロ)、「盗賊の親方」(ハム&トマト&モツァレラ、2.60ユーロ)などゲーム名が付いていて面白い。ほかにワッフルやお菓子類も用意。飲み物はコーヒー、紅茶、ジュース、ワイン、ビールでいずれも2~3ユーロ。
プレイしたゲームはU.ローゼンベルクの新作『コテージガーデン(Cottage Garden)』。ここのシュピールヴィーゼがプロデュースしたタイル配置ゲームで、今年のシュピールで初お目見えとなった。『パッチワーク』の要領で畑ボードにいろいろなかたちの花タイルを配置していき、埋まったら得点が入る。中央ボードから花タイルを取るときの選び方が独特で、パズルの要素のほかに少し先を読んだ戦略的な要素もある。
実はこのゲーム、シュピールヴィーゼでプレイされるのはこれが初めてとなる。というのも、シュピールに出展しているシュピールヴィーゼの方にテーブルを予約したとき、『コテージガーデン』を遊べるか聞いたら、「信用するから、これを持ってってくれ」と私に1箱託されたのである。説明できる人がいるか分からなかったので、ルールブックは飛行機の中で予め読んできた。「テストプレイはここで何度もしてきたけれど、製品版を遊んだのは君たちが初めてだよ。」と店員さん。たいへん光栄なことである。

白ビールを飲みながらのプレイは最高の幸せ。テンポよく遊んで、終わったらちょうど24時だった。精算をしたところ、飲食込みでひとり6ユーロ(720円)。チャージが1時間1ユーロで、飲食が5ユーロぐらいと非常にリーズナブルである。
宿に帰ったのは25時頃だったが、路面電車はまだまだ走っており、通り沿いのお店も開いていた。眠らない街、ベルリンの夜は更けていく。
10月からは日曜も営業しているとのことで、これからまた遊びに行くことにしている。
Spielwiese
Kopernikusstraße 24 10245 Berlin
電話:+49(0)30 28034088
メールアドレス:info [at] spielwiese-berlin.de
営業:月・金17:00~24:00、木19:00~24:00、土15:00~24:00、日15:00~20:00、火水休(2016年10月現在)
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