ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作『イムホテップ』日本語版、3月25日発売
アークライトは3月25日、エジプトの建築ゲーム『イムホテップ~エジプトの建築士(Imhotep)』日本語版を発売する。デザイン・P.W.ハーディング、イラスト・M.コワンブラ&M.キーンル、2~4人用、10歳以上、40分、4200円(税別)。
オリジナルは2016年にコスモス社(ドイツ)から発売された作品。『コードネーム』『カルバ』と共に昨年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた。デザイナーはオーストラリアのハーディングで、『カカオ』や『スシゴー』などの作品がある。日本国内ではジーピーが輸入版を取り扱っている。
このゲームはエジプトを代表するモニュメントを多く手がけた伝説の建築士イムホテップにならい、建設の名声を競う。採石場から石材を採取し、船で建築現場に運ぶが、どの建築現場に運ぶかはほかも決めるため、さまざまな思惑が交差する。
ゲームを有利に進める特殊効果をもった市場カードに、ゲームごとに変化をもたらす選択式の建築現場ボードと、短時間ながら濃密なインタラクションが楽しめる。木製で大きめの石材キューブなどのコンポーネントも豪華で、建設の醍醐味を味わえるだろう。
内容物:石材120個、石材置き場4枚、建築現場ボード5枚、ラウンドカード21枚、得点表示板1枚、市場カード34枚、船マーカー8隻、ルール説明書1冊
・TGiWレビュー:インホテップ
(コンポーネント写真はドイツ語版)
スイスゲーマーズ賞2016に『大鎌戦役』
スイスのボードゲーム普及団体「ルデスコ」は、3月10~12日に行われるボードゲーム祭に合わせて、スイスゲーマーズ賞(Swiss Gamers Award)2016を発表した。スイス国内のボードゲームサークル18団体による人気投票で、『大鎌戦役(Scythe)』が1位に選ばれた。
スイスゲーム賞(Schweizer Spielepreis)に代わって始まったゲーム賞の7年目。サークル単位でベスト5を年末に挙げ、上から8,5,3,2,1点として集計して翌年に発表する仕組みで、これまで『世界の七不思議』『ローマに栄光あれ』『ツォルキン:マヤ神聖暦』『ロビンソンクルーソー 呪われた島の冒険』『イスタンブール』『世界の七不思議:デュエル』を1位に選んでいる。タイトルが示す通りゲーマーズゲームが並ぶ。
今年の1位に選ばれた『大鎌戦役』はアメリカの重量級戦略ゲームで、23日に発表されたフランス年間ゲーム大賞でもエキスパート部門に選ばれている。日本国内ではサイコロ堂が取り扱っているが、流通量はまだ少ない。
2位にはドイツ年間ゲーム大賞を受賞したチェコのゲーム『コードネーム』、3位、4位には昨秋のエッセン・シュピールの話題作『グレートウェスタントレイル』『ファーストクラス』が選ばれた。5位の『テラフォーミング・マース』はメーカーが日本語版を準備している。
【スイスゲーマーズ賞2016】
1位:大鎌戦役(Schthe)43点
2位:コードネーム(Codenames)38点
3位:グレートウェスタントレイル(Great Western Trail)27点
4位:ファーストクラス(First Class)18点
5位:テラフォーミング・マーズ(Terraforming Mars)16点
・Swiss Gamers Award:Rusults 2016