『放課後さいころ倶楽部』第9巻発売
小学館は12日、月刊少年サンデー「ゲッサン」連載のボードゲームコミック『放課後さいころ倶楽部』第9巻を発売した。中道裕大作、637円。
女子高校生がボードゲームを通じて友情を深めていく物語。5ヶ月に1巻のペースで単行本化されており、このコミックがもとでボードゲームを始めた人も少なくない。毎回ボードゲームが1タイトルずつ登場し、そのゲームを通じたドラマが描かれる。恒例のおまけ漫画やすごろくや店長のコラムも付いており、ゲッサンで読んでいた方も買う価値がありそうだ。
加茂川北高校の新入生、黒崎奈央は、ボードゲームカフェ「ゲシェンク」にて放課後さいころ倶楽部の2年生4人と出会う。はたして奈央の心はボードゲームを通して開かれていくのか。
発売を記念して3月25日に東京・高円寺のす箱にて恒例のトーク&ゲームイベント「夜に集まれ!~中道先生との楽しい夜会~」が行われる。トークショーはすごろくやのウェブサイトから前売1800円(当日2500円)。イベントの詳細とチケット入手方法はこちら。また、東京・神保町のボードゲームカフェ「アソビCafe」では本日、第9巻を持ち込むとさいころチャレンジをして割引が受けられるサービスを行っている。
ゴールデンギーク賞2016に『大鎌戦役』、日本語版発売へ
世界最大のボードゲームサイト「ボードゲームギーク(Boardgamegeek)」は8日、ユーザー投票によるベストゲーム「ゴールデンギーク賞(Golden Geek Awards)」を発表した。大賞には『大鎌戦役(Scythe)』が選ばれた。
ゴールデンギーク賞は2006年から始まり今年で11年目。これまで『ケイラス』『将軍』『アグリコラ』『ドミニオン』『ハンザ・テウトニカ』『ドミナント・スピーシーズ』『エクリプス』『テラミスティカ』『宝石の煌き』『パンデミック:レガシー シーズン1』が大賞に選ばれている。ボードゲームギークのユーザー層を反映して、遊びごたえのあるゲーマーズゲームが選ばれる傾向にある。
今年大賞になった『大鎌戦役』は、機械兵器のある架空のヨーロッパを舞台に、自分の国を最も豊かな国に発展させるアメリカのボードゲーム。今回、大賞のほかにアートワーク、ソロ、ストラテジー、テーマチックの4部門を受賞している。
『大鎌戦役』は先日発表されたフランス年間ゲーム大賞、スイスゲーマーズ賞も受賞しており、国際的にゲーマーから高い評価を受けている。この人気を承けてアークライトゲームズが日本語版を計画している。発売日は未定だが、これまで輸入版も国内での流通が少なかった作品であるだけに、期待も大きい。
今年から新たに協力ゲーム部門が新設され『メックVSミニオン』が受賞した。ファミリーゲーム部門とパーティーゲーム部門は昨年『コードネーム』が受賞したが、今年はこの2部門を続編である『コードネーム・ピクチャーズ』が受賞している。
【ゴールデンギーク賞2016】
ゲーム・オブ・ジ・イヤー:大鎌戦役(Scythe)
2人ゲーム:スターウォーズ:反乱(Star Wars: Rebellion)
アート&プレゼンテーション:大鎌戦役(Scythe)
カードゲーム:アーカムホラー・カードゲーム(Arkham Horror: The Card Game)
協力ゲーム:メックVSミニオン(Mechs vs. Minions)
拡張:世界の七不思議デュエル:パンテオン(7 Wonders Duel: Pantheon)
ファミリーゲーム:コードネーム・ピクチャーズ(Codenames: Pictures)
イノベーティブ:キャプテン・ソナー(Captain Sonar)
パーティーゲーム:コードネーム・ピクチャーズ(Codenames: Pictures)
プリント&プレイ:スタートレック・ダイスゲーム(Star Trek: The Dice Game)
ソロゲーム:大鎌戦役(Scythe)
ストラテジーゲーム:大鎌戦役(Scythe)
テーマチックゲーム:大鎌戦役(Scythe)
ウォーゲーム:フォーリングスカイ(Falling Sky: The Gallic Revolt Against Caesar)
ポッドキャスト:Shut Up & Sit Down: The Podcast!
アプリ:トワイライトストラグル(Twilight Struggle)
・Boardgamegeek:2016 Golden Geek Award Winners