オリジンズ賞2017に『大鎌戦役』ほか
アドベンチャーゲーミング・アーツ&デザイン・アカデミー(The Academy of Adventure Gaming Arts and Design)は17日、アメリカのオハイオ州コロンバスにて開かれたオリジンズ・ゲームショーにて、第43回オリジンズ賞を発表した。ボードゲーム部門ではストーンマイヤーゲームズの『大鎌戦役(Scythe)』が選ばれた。
毎年3月のトレードショーでボードゲーム小売業者の投票によって選ばれたノミネート作品が発表され、その中からオリジンズ・ゲームショーの参加者による一般投票によって各部門の大賞が選ばれる。今年の部門は昨年と同じ7部門(ファミリーゲーム、TRPG、カードゲーム、アクセサリー、ボードゲーム、TCG、ミニチュアゲーム)。
ボードゲーム部門で大賞に選ばれたのはアメリカの重量級ボードゲーム『大鎌戦役(Scythe)』。フランス年間ゲーム大賞エキスパート部門、ゴールデンギーク賞大賞、スイスゲーマーズ賞を受賞しており、ヨーロッパ・アメリカの両方で人気を集めている様子だ。日本語版はアークライトが現在製作中。
カードゲーム部門には透明カードを使ったデッキ構築ゲーム『ミスティックヴェイル(Mystic Vale)』、ファミリーゲーム部門では同時プレイのカードゲーム『ハッピーサーモン(Happy Salmon)』が選ばれている。
ボードゲーム部門には今年、『クランク!』『オーディンの祝祭』『テラフォーミング・マーズ』『ワールドフェア1893』など10タイトルがノミネートされ、カードゲーム部門には『神奈川沖裏』『ロータス』『オーマイグッズ!』『大いなる狂気の書』など8タイトルがノミネートされている。
【第43回オリジンズ賞】(ボードゲーム関連のみ)
ボードゲーム部門:大鎌戦役(Scythe / ストーンマイヤーゲームズ)
カードゲーム部門:ミスティックヴェイル(Mystic Vale / AEG)
ファミリー部門:ハッピーサーモン(Happy Salmon / ノーススターゲームズ)
アクセサリー部門:ブラッドレイジ・オーガナイザー(Blood Rage Organizer)
ゲームの殿堂:M.エリオット(『クオリアーズ』ほか)
・ICV2: 2017 Origins Award Winners
・The Academy of Adventure Gaming Arts and Design:Current Origins Awards Nominees
ドイツ年間キッズゲーム大賞2017に『アイスクール』
ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は本日、ハンブルクにてドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)の発表と授賞式を行った。先月ノミネートされていた3タイトルの中から、『アイスクール(Ice Cool)』が大賞に選ばれた。日本国内ではホビージャパンが日本語版を発売している。
箱を組み合わせた大きな学校の中で、ペンギンが魚を集めたり、ほかのペンギンを捕まえたりするおはじきゲーム。ペンギンのコマは起き上がり小法師になっており、はじき方次第でカーブしたりジャンプしたりもする。デザイナーにクレジットされている「ブライアン・ゴメス」は4人のラトビア人によるゲームデザインチーム名で、ブレインゲームズ出版(ラトビア)から2016年に発売されものを、アミーゴ社(ドイツ)がドイツ語版にした。
審査委員会は「アリーナを組み立てるや否や、子どもたちはどの年代でもすぐ、ペンギンを氷上で滑らせる以外できなくなる。成長曲線は大きく、練習すれば驚くべきテクニックが可能になる。このゲームでは全てがうまくいっている。ブライアン・ゴメスは独創的なゲームストーリーと、印象的な装置、細部までこだわったイラスト、チャレンジングなゲーム進行を、ひとつの理想的なアクションゲームにまとめ上げている」とコメントしている。
2001年から始まるドイツ年間キッズゲーム大賞で、アミーゴ社が大賞を受賞したのは初。授賞式に招待された「ブライアン・ゴメス」の4人と共に受賞を喜んだ。
本賞とエキスパートゲーム賞の発表と授賞式は7月17日、ベルリンで行われる。
・Spiel des Jahres:ICECOOL ist das Kinderspiel des Jahres 2017
— Spiel des Jahres (@SpieldesJahres) 2017年6月19日