シュピール’18:開幕
10月25日(木)、ドイツ・エッセンにて、世界最大のボードゲームメッセ「シュピール(Spiel)」が開催される。日曜日までの4日間で18万人の参加を見込む。
36回目を迎え、ボードゲーム・カードゲームメインとしては世界最大のイベント。出展者数も昨年の1100団体から1150団体(50カ国)に増え、新作は1400タイトル以上、会場面積も72000㎡から80000㎡へと大幅に拡大。今年は韓国、台湾、フランス、イギリス、インドネシアからの出展者が共同でブースを開く。さらに今年はボードゲームの国際市場についてパネルディスカッション「ドイツと世界は未来にどのように遊ぶのか」が開かれる。
革新的なボードゲームを顕彰する「イノシュピール(innoSPIEL)』は昨年に続き2回目。先月ノミネートされていた3タイトル(TGiWニュース
)から、『クールランニングス』が第2回目の大賞に選ばれた。本物の氷を使い、ゴールまで溶かさないように運ぶゲームで、ラベンスバーガー社から発売されている。
開会に先立って水曜日に行われた記者会見では、今年のトレンドとして「協力ゲーム」の新作が増えているといい、プレイヤーの決定によってルールやコンポーネントが変わる「レガシーゲーム」も注目されるとした。『ウンコアラーム(マテル)』と『うんちしたのはだれよ!(ペガサス)』では紹介した主催のD.メツラー氏が「またクソゲー」と笑いを誘う場面も。
ドイツのボードゲーム出版社協会は先月までの8ヶ月間でボードゲームの売上が前年比16%、ファミリーゲームについては33%の増加であったことを報告。自宅でひとりで過ごす生活パターンが増えている昨今、社会的なつながりを作るものとしてボードゲームの可能性が見直されているとした。
・Internationale Spieltage SPIEL’18
東横INNフランクフルト中央駅前
今年もエッセン・シュピールに参加することになった。月曜朝出発の翌月曜朝着、現地6泊の日程である。同行者は地元で木の玩具屋「Kimi」+ボードゲームバー「ある世界」を経営する船山さん。家まで迎えに来てもらって新幹線に乗り、羽田からルフトハンザ・ドイツ航空でフランクフルトへ。
フランクフルト着が夜7時を過ぎることと、エッセンのホテルは絶賛値上げ中なので、1泊目だけフランクフルトに宿を取ることにした。そこで思いついたのが東横INNフランクフルト中央駅前である。
私は国内旅行時にほぼ東横INNに泊まっている。東京ビッグサイトにバスで行ける門前仲町は特によく使う。ポイントも貯まり、無料宿泊も何度かしているほどのヘビーユーザーである。
近年、東横INNは海外展開を進めており、韓国や東南アジア、ヨーロッパではマルセイユとフランクフルトにある。国内とどこまで違うのか興味があった。
フランクフルト中央駅前は駅の正面出口から5分ほど、駅横にある。建物に入るとフロントは人がだいぶ並んでいた。ドイツ語、英語、日本語を使いこなす手慣れた日本人スタッフに対し、ちょっとお茶目なドイツ人が手間取っている模様だ。ポイントを使ったので宿泊代は2人で18ユーロ。安!
館内には宿泊者専用のバーがある。しゃぶしゃぶ13ユーロというのも目を引いたが、食事は飛行機で済ませてあるので、ヴァイツェンビア3ユーロと、ピーナッツ2ユーロで軽く乾杯。
部屋は間違い探しをしたくなるほど日本と同じだった。ウォシュレット、ドライヤー、電気ポット完備。ベッドが少し小さめなくらいか。飛行機の中でも寝てはいたが、12時間の長旅の疲れも出て時差ボケもなく朝までぐっすり。
朝食は無料とは思えない品揃え。チーズ、ハム各種のほか、サラダ、ソーセージ、卵に、ご飯と味噌汁もあり、たくあん漬けと卵ふりかけで食べた。デザートはヨーグルト。
東横INNの利用者アンケートには毎度、東横INNがあったらよいと思う都市に「デュッセルドルフ」と答えている。デュッセルドルフからエッセン・シュピールの会場までは1時間ほどかかるが、東横INNがあったら通うにちがいない。日本人の多い街なので、無理ではないような気がしている。
今日はドルトムント経由でゆっくりエッセンに向かう。鉄道工事でエッセン中央駅へのアクセスが悪くなっているので、早めの電車にのることを心がけたい。