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シュピール’18:シュミットシュピーレ

ビンゴリノ(Bingolino)
ゲームデザイン・E.ブルクハルト&G.ブルクハルト、2~4人用、8歳以上。
4×4に並べられた木のタイルをなるべく早く一列裏返すビンゴゲーム。デザイナーはドイツ年間キッズゲーム大賞に輝いたブルクハルトで、今度は小学校教師の妻・エリザベートとの共作。
手番プレイヤーはダイスを振って、どのダイスを使うか決め、全員がそのダイスの合計と同じ数字のタイルをめくることができる。手番プレイヤーはそのうち1個を取り除いて使うこともできる。いくつのダイスを選ぶかによって、ほかのプレイヤーの選択に影響を与え、先にビンゴを達成しよう。
ブリックス(Brikks)
ゲームデザイン・W.ヴァルシュ、1~4人用、8歳以上。
『クアックザルバー』でドイツ年間エキスパート大賞を受賞したヴァルシュの新作。四面ダイスの数字と六面ダイスの色で指定されたタイルを、テトリスのように上から落としていって列を埋めることを目指す。実際のタイルではなく、操られ人形館の『スイーツスタック』のように用紙にバツ印で記入する方式。回転させるにはエネルギーポイントが必要で、タイルが同じ色のマスに落ちると新たなエネルギーポイントが得られる。
禁断の空(Forbidden Sky)
ゲームデザイン・M.リーコック、2~5人用、10歳以上、60分。
『禁断の島』『禁断の砂漠』に続く協力脱出ゲーム第3弾。英語版はゲームライト社から発売される。
強い嵐が襲いかかる天空の城で、残されたロケットを修理して脱出することを目指す。手番には移動するか、タイルを引くか、タイルを置くか、回路をつなぐ。毎手番の最後に風カードをめくり、風の向きや強さによって行動に制限がかけられていく。各プレイヤーに与えられた特殊能力を発揮して難所を乗り切るチームワークが求められる。難易度調節可能。
トップシークレット(Top Secret)
ゲームデザイン・不明、4~8人用、8歳以上、20分。
ウィンクでパートナーを見つけるコミュニケーションゲーム。ウィンクとアイコンタクトで、プレイヤーの中から同じ場所にいると思われるパートナーを見つける。それと同時に、ほかのプレイヤーのウィンクも観察して、誰と誰がペアなのかも見破っていく。
もう少し横に(Knapp daneben)
ゲームデザイン・A.キューネカート・ヘブラー、1~5人用、8歳以上、20分。
ダイスロール&記入式のゲーム。昇順になるように数字を書き込んでいくが、各自自分の色があり、その色のダイスは足して使うことができる。

Posted in アラカルトカードゲーム賞 日本語版リリース

アラカルトカードゲーム賞1位『グリッズルド』日本語版、8月下旬発売

cosaicは今月下旬、『グリッズルド 友情は戦争より強し?(The Grizzled)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・F.リフォー&J.ロドリゲス、イラスト・ティヌー、2~5人用、14歳以上、30分、2500円(税別)。
第一次世界大戦を舞台とした協力ゲーム。タイトルは英語で「白髪まじり」という意味で、CMON社から2015年に発売された。ゴールデンギーク賞でイノベーション、テーマ、カードゲーム、アートワークの4部門にノミネート。またドイツ語・フランス語版が『ル・ポイリュ(Le Poilus)』というタイトルで発売され、昨年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞推薦リスト、アラカルトカードゲーム賞1位に選ばれている。
プレイヤーは村の幼馴染となり、地獄の様な戦地へ赴き、ミッションをクリアして生きて帰ることを目指す。しかし試練を乗り越えていく上で戦況は悪化し、兵士たちには様々なトラウマが発症し始め……。
ゲームの目的は山札と手札をなくすこと。各ラウンドのリーダーが指示した枚数のカードを引き、順番にカードをプレイするか、撤退するかを決める。カードには夜、雪、雨、マスク、銃弾、敵襲といった危機か、各プレイヤーが被るトラウマが入っており、1つの危機が3回出るとミッション失敗になってしまう。
撤退するまでに出せたカードは廃棄されるので、出すだけ出して、どこで撤退するかが判断のしどころだが、手札の内容をほかのプレイヤーに教えることはできない。計画性、チームワーク、そして少々の運が運命を決める。
実在した人物や制作者の先祖も登場し、戦争の悲惨さや残酷さを体感できる作品。戦争が終わって平和が訪れたときの感動をみんなでものしよう。