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フランス年間ゲーム大賞2020に『オリフラム』

asdor2.jpgフランス年間ゲーム大賞選考委員会は20日(日本時間の21日未明)、カンヌ国際ゲーム祭の前夜祭にて、アズドール・フランス年間ゲーム大賞(As d’Or Jeu de l’année)を発表した。一般部門に『オリフラム(Oriflamme)』、エキスパートゲーム部門に『レスアルカナ』、キッズゲーム部門に『ドリームキャッチャー』が選ばれた。
賞は一般、キッズ、エキスパートの3部門に分割され、先月発表されていた各4タイトルのノミネートの中から1タイトルずつ大賞が選ばれた。
大賞に選ばれた『オリフラム』はマタゴー社の前社長らが昨年立ち上げた「スタジオH」(フランス)のカードゲーム。中世フランス貴族を率いて、王様となるべく影響力を競う。裏向きにカードを出し、表にするかを選ぶ。表にしたカードは効果が発動し、ほかのカードを攻撃したり勝利点を奪ったりする。3~5人用、10歳以上、15~30分。日本語版は発売されていないが、輸入版をゲームストア・バネストが取り扱っている(現在品切れ中)。

エキスパートゲーム部門の『レスアルカナ』はファンタジー世界を舞台にしたアメリカのリソースマネージメントゲームで、国際ゲーマーズ賞にノミネートされ、日本語版が出ている。2~4人用、12歳以上、20~60分。

キッズゲーム部門の『ドリームキャッチャー』はスペースカウ(フランス)のゲームで、悪夢の絵にちょうど覆いかぶさるような大きさのタイルを選ぶ。小さいタイルほどもらえるチップが多いが、悪夢の絵がはみ出るリスクが上がる。2~4人用、4歳以上、15分。

フランス年間ゲーム大賞は1988年から始まった賞で、一般部門で昨年は『ザ・マインド』、一昨年は『アズール』が選ばれている。
【アスドール・フランス年間ゲーム大賞2020】
年間ゲーム大賞
オリフラム(Oriflamme / A.ヘスリング&A.ヘスリング / スタジオH)
エキスパートゲーム部門
レス・アルカナ(Res Arcana / T.レーマン / サンドキャッスルゲームズ)
キッズゲーム部門
ドリームキャッチャー(Attrape Reves / L.エスコフィエ&D.フランク / スペースカウ)

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『ボーナンザ拡張:ボーナ・ノストラ』抄訳

ゲームデザイン・U.ローゼンベルク/イラスト・B.パートフト
アミーゴ(2019年)
3~7人用/12歳以上/45分

  • 各プレイヤーはキャラクターを1つ選び、そのキャラクターの手下カード6枚を取る。手下カードは混ぜて山札にし、そこから3枚引いて手札の最後に入れる。手下カードは、豆カードと違って手札のどこから出してもよい。
  • フェイズ2で、豆カードをめくって交渉が始まったら、豆カードのほかに手下カードを出すことができる。手下カードを交渉で手に入れた人は自分の前に表にしておく。手下カードを第三者に渡すことはできない。
  • 手下カードには、その色のキャラクターカードを持っているプレイヤー(「債務者」)が履行する義務が書かれており、交渉で手に入れた人はカードの指示に従って義務を履行してもらう。「次の機会」という指示があるものは自動的に発動し、それ以外は宣言した時に発動する。履行は拒否できない。履行した手下カードは債務者の山札の一番下に入れる。
  • フェイズ4で、手札の手下カードが2枚以下だったら3枚になるまで山札から補充する。山札がないときは補充しない。
  • ゲーム終了は通常通りで、使わなかった手下カードは無効となる。
  • 手下カードの構成は全員同じで、以下の通り。
    • フェイズ1
      私は、次の機会にあなたの畑に合う豆が手札にあったら、1枚を自分の畑ではなくあなたの畑に植えます。
    • フェイズ1
      私は、次の機会にあなたの畑に合う豆が自分の畑にあったら、1枚をあなたの畑に移し、それから手札から豆を植えます。
    • フェイズ2
      私が山札から2枚のカードをめくったとき、ほしいカードがあれば交換の前に1枚を選び、プレゼントとして受け取って下さい。
    • フェイズ3
      私にプレゼントを求めて下さい。あなたの畑に合う豆が手札にあったら、1枚を選んであなたにあげます。なかったらごめんなさい。
    • フェイズ4
      私が山札から引いた豆を見て、ほしいカードがあれば1枚を選び、あなたの手札の好きなところに入れて下さい。残りは好きな順序で返して下さい。
    • いつでも
      私に手札から好きな豆をプレゼントして下さい。私はその豆をすぐに自分の畑に植えます(植える場所がなければ収穫して植えます)。

登場するキャラクターと元ネタ。

  • ボーニー・パーカー(緑)
    アメリカで銀行強盗や殺人を繰り返したカップル「ボニーとクライド」の女性。
  • アル・カボーネ(オレンジ)
    禁酒法時代のシカゴで犯罪組織を運営したギャング。
  • ドン・コルレボーネ(黒)
    『ゴッドファーザー』に登場するニューヨーク・マフィアのボス。
  • クリスティアーノ・スキボーノ(赤)
    アミーゴ社の販売ディレクター。
  • ビッグ・ビル・ボーンソン(青)
    アメリカのブルース歌手。
  • ジャンニ・インファンボーノ(黄)
    スイスの弁護士で第9代国際サッカー連盟会長。
  • ルクレチア・ボーニア(紫)
    ルネサンス期イタリア・ボルジア家の貴族。「天女」と呼ばれた。