ボードゲームカフェ各地で支援募る
新型コロナウィルスの感染拡大で休業を余儀なくされている全国のボードゲームカフェ・プレイスペースが、存続を目指して支援を募っている。利用したことがある、または再開したら利用したいと思っているお店を応援しよう。
ボードゲームカフェは「三密」を徹底的に避けることが難しく、全国約150店舗が今年3月から休業に入り始め、4月の緊急事態宣言を経て1~2ヶ月近く休業したままとなっている。当初は連休明けまでとされた緊急事態宣言が5月末まで延長となり、店舗によって2ヶ月以上の休業になるところもある。
休業中であっても賃料や人件費は発生しており、神保町のアソビCafeは「1ヶ月ならマイナス150万円」(だて氏)、全国13店舗をもつJELLY JELLY CAFEグループは4月だけで「800万円以上の赤字」(白坂氏)だったという。融資を受けているお店もあるが返済の目処が立たず、存続の危機に瀕している。
数百万円、数十万円の赤字に対して千円程度の支援は焼け石に水かもしれないが、たとえ少額であっても存続の可能性は上がる。支援は単なる金銭面だけでなく、店舗関係者のモチベーションにも響くはずだ。
支援のかたちは再開したら使える前売りチケット・回数券・フリーパスの販売が主流。純粋な支援や、ボードゲーム・グッズ販売もある。JELLY JELLY CAFEの支援募集は、寄付を禁じるサイトの規約に抵触し停止していたが、ワンドリンクチケットの販売というかたちで本日より再開している。
各店の支援募集内容については、下記のサイトでまとめられている。
【新型コロナウィルスに負けないで】ボードゲームカフェやショップで支援を募集されているお店まとめ(翔さん)
ボードゲームカフェ&プレイスペース情報(ニコボド)
モルック(Mölkky)
遠くの1本だけ倒したい
棒を飛ばしてピンを倒し、ちょうど50点にすることを競うフィンランドの屋外ゲーム。プレイは難しくないが、先の先を読んだり、対戦相手を妨害したりするなど戦略的な要素がある。
1~12の数字が付いたピン(スキットル)を寄せて立て、3~4メートル離れたところから棒(モルック)を投げて倒す。1本だけ倒れればその数字が得点、2本以上倒れれば倒した本数が得点となる。
1つ目のポイントは、倒れたピンを倒れた場所で立てるところ。これでピンが次第に広がり、うまく狙えば1本だけ倒せるようになっていく。手前にあればそれだけ倒しやすいし、近くにあれば1つだけ倒すのが難しくなる。どのピンを狙うのがいいか、観察力が問われる。
2つ目のポイントは、勝利条件が50点ちょうどというところ。50点を超えると、25点に戻されてしまう。ピンは12点まであるので、38点以上ならば一気に終わる可能性があるが、倒しにくいピンがあると、一か八か狙うか、安全に2回に分けるか考えどころがある。
3回ミスする(1本も倒せない)と自動的に負けとなってしまうため、遠くのピンをイチかバチかで狙うのは勇気がいる。しかし相手チームの上がりが近ければ、そうせざるを得ない。お互いの得点状況によって、駆け引きと劇的な展開が生まれる。
投げ方にも放物線を描くようにする方法、直線状に鋭く飛ばす方法、バックスピンをかける方法などあって奥が深い。卓上版の「ミニモルック」もあるようだ。
Mölkky
Lahden Paikka社(フィンランド、1996年)
2人~、6歳以上、30分
日本モルック協会