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アメリカ卓上ゲーム賞2020に『ドラフトザウルス』ほか

アメリカ卓上ゲーム賞(The American Tabletop Awards、以下ATTA賞)委員会は24日、2回目となる今年の大賞を4部門にわたって発表した。ボードゲームを紹介する在米のブロガーやユーチューバーなど10名の委員が選んだ作品は以下の通り。

ATTA賞は、アメリカのボードゲーム市場が急速に拡大する中、ドイツ年間ゲーム大賞、フランス・アスドール、スペイン年間ゲーム大賞、オーストラリア・カンガ賞のような一般向けの賞がアメリカになかったことから昨年創設された。

対象は英語ルールがあること、現物があること(プリント&プレイ版などでないこと)、前年に初版でリリースされたこと、小売またはクラウドファンディングが条件で、委員が5タイトルまでをランキングを付けて推薦し、これを集計して決定する。

共同設立者で、レビューサイト”What’s Eric Playing?”を運営するE.ユルコ氏は、「昨年にこの賞を立ち上げて喜んでいます。業界から大きく受け入れられフィードバックを頂きました。その一部で、今年はスケジュールを早めています。今年の大賞を発表できることを本当に楽しみにしていました」とコメントしている。

大賞受賞作品のうち、『ウイングスパン』と『ティーフェンタールの酒場』はアークライトから日本語版が発売されており、『ドラフトザウルス』は数寄ゲームズが日本語訳付き輸入版を取り扱っているほか、ジェリージェリーゲームズが日本語版を計画している。

【アメリカ・テーブルトップ賞2020】
初心者ゲーム部門:ドラフトザウルス(Draftosaurus)
ノミネート:アクイコンカブ(Aquicorn Cove)、ラマ
推薦:スノーマンダイス、マイ・ファースト・キャッスルパニック(My First Castle Panic)
カジュアルゲーム部門:シップシェイプ(ShipShape)
ノミネート:雅、シルバー&ゴールド(Silver & Gold)
推薦:ポイントサラダ、ウェーブレングス(Wavelength)
戦略ゲーム部門:ウイングスパン
ノミネート:勝負、ハダラ
推薦:クランク・レガシー(Clank! Legacy)、エコス:最初の大陸(Ecos: First Continent)
コンプレックスゲーム部門:ティーフェンタールの酒場
ノミネート:パイプライン(Pipeline)、クトゥルフ~死もまた死すべし~
推薦:バラージ、パックス・パミール(Pax Pamir)
The American Tabletop Awards:2020 American Tabletop Award Winners

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イギリス社交界のおかしな賭け事『メンバーズオンリー』日本語版、4月24日発売

membersonlyJ.jpgグループSNE/cosaicは4月24日、『メンバーズオンリー(Members Only)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.クニツィア、3~5人用、12歳以上、60分、3000円(税別)。
オリジナルは1996年、ブラッツ社(ドイツ)から発売された。その後、メイフェアゲームズ(アメリカ)が2010年にリメイク作品『グレンズ・ギャラリー』を発売しているが、オリジナルで外国語版が出るのは初めてとなる。絶版となってからもしばらく、日本ではThe One Hundredに入るなど名作として名高い。
テーマはイギリス社交界。日々、暇を持て余した紳士たちがおかしな賭けに興じている。テーマは「今月は何日雨が降るか」「新聞に皇室スキャンダルがいくつ載るか」「英国首相が公式の場で何倍紅茶をこぼすか」「何人の議員が辞職するか」「競馬場で何回奥様がたの帽子がダブるか」の5つ。最終的な結果は、皆が手札から出すカードによって決まる。
少しずつ状況が明らかになっていく中、最終的な枚数を予想して賭けよう。しかし中には出したカードを打ち消す「No!」カードも混じっているので、結末は最後まで分からない。手堅く賭けるか、ハイリスクを承知で大胆に賭けるか。クニツィアらしいジレンマたっぷりのゲームだ。
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