回るアクションリソース『ファラオン』日本語版、6月25日発売
Engamesは6月25日、古代エジプトの名声競争ボードゲーム『ファラオン(Pharaon)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・H.ピム&S.ラスジュリアリア、イラスト・C.アルクーフ、1~5人用、12歳以上、30~75分、5000円(税別)。
オリジナルはキャッチアップゲームズ(フランス)から2019年に発売された作品。古代エジプトの君主ファラオの子どもとなって、壮大な石室を建設し、神々の要求に応える。
アクションホイールを使ったワーカープレイスメントがシステムの軸。ゲームボードの中央にホイールがあり、5種類のリソースと5つのアクションスペースの組み合わせがラウンドごとに変わる。
自分の手番には5つのアクションのうちの1つを選んでアクセスコスト(ワーカーに相当)を支払い、さらにアクションコストを支払って実行する。ワーカーもコストも共通のリソースなのが特徴で、一致するものであれば合算してコストにできる。将来のラウンドも見据えてリソース管理が求められる。
アクションにはリソースや名声になる供物チップを獲得する「供物」、さまざまな特殊能力を得る「貴族」、コマを進めて名声を上げる「ナイル川」、リソースを増やす「職人」、石室の建設をすすめる「墓所」があり、リソースのある限り何周かアクションを行って全員がパスしたらラウンド終了となる。
これらのアクションの組み合わせで神々の要求する条件を満たせば追加の名声も入る。5ラウンドでボード上の状況や手持ちのものを名声に換算して合計点を競う。
アクションの少なさとは対比的に、リソースや特殊能力の組み合わせで狙った名声を獲得していく戦略性があり、熟練者向けのゲームとなっている。裏切り者と対戦する1人モードあり。
・Engames:ファラオン
ウォレス×クトゥルフ『オーズトラリア』日本語版、7月30日発売
アークライトゲームズは7月30日、『オーズトラリア ~大いなる南の大陸~(AuZtralia)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.ウォレス、イラスト・J.コルマー、1~4人用、13歳以上、30~120分、6800円(税別)。
オリジナルは2018年、シルミルゲームズ(ニュージーランド)からキックスターターを経て発売された。ドイツ語版はシュヴェアクフト、英語版はストロングホールド社からラ発売されている。パラレルワールドの「オーズトラリア」大陸を旧支配者クトゥルフから解放することを目指す準協力ゲーム。
プレイヤーはオーズトラリア探検隊のリーダーとなり、開拓を進めながらクトゥルフ神話の旧支配者との戦いを繰り広げる。線路を敷設し資源と資金を獲得したら、軍事ユニットを出撃させて敵を攻撃。敵を倒すと与えたダメージによって勝利点を獲得し、ゲーム終了時に旧支配者より高く、かつプレイヤーの間で最大の勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となる。
ゲーム中のアクションにはそれぞれ所要時間が設定されており、常に最も時間に余裕のあるプレイヤーが手番を実行するタイムトラック方式。そのため、資源や資金だけでなく時間の管理も問われる。一方、ユニットの攻撃などの判定はカードをめくるだけで進行するので、リソース管理に集中できるようになっている。
豊富な選択ルールと両面仕様の地図ボードで繰り返し遊べるだけでなく、1人プレイにも対応。ランダムな配置によって探索するまでどんな敵と遭遇するかわからないスリリングな展開でクトゥルフ神話の雰囲気も体験できるボードゲームだ。
内容物:両面仕様の地図ボード 1枚、両面仕様の個人ボード 4枚、木製の港マーカー 4枚、木製キューブ 90個(紫10個、他の4色各20個)、木製ディスク 13個(紫1個、他の4色各3個)、農場トークン84個(4色各21個)線路タイル 80枚(4色各20個)、プラスチック製の石炭トークン 50個、木製の鉄鉱トークン 50個、プラスチック製の黄金トークン 50個、プラスチック製のリン鉱石トークン 7個、人物カード 36枚、行動カード 40枚、顕現カード 30枚、目的カード(1人ゲーム用)10枚、条件カード(2人ゲーム用)5枚、軍事ユニット・タイル 25枚、旧支配者タイル 43枚、調査タイル 20枚、正気トークン 13個、勝利点(VP)トークン 17個、戦闘マーカー/戦闘トークン 1個、ルール説明書 1冊、プレイヤー早見表 1枚、コンパスタイル 1枚
(写真は英語版)