カテゴリー: か行
仮面の使者(Masques)
おとなりの強豪 仮面舞踏会で有力者とお近づきになり、アイテムを集める小箱のカードゲーム。2010年にフランスで発売された『陰謀(Intrigo)』のアメリカ版リメイクを、アークライト社が日本語化した。タイトルだけ聞くと、人狼のような正体隠匿系かと思いきや、数比べで足元を見合う陣取りだった。作者のひと…
カプチーノ(Cappuccino)
コーヒーの香り漂うスタッキング カップを重ねて、一番上になることを目指すフランスのゲーム。スタバにありそうなコーヒーカップ(サイズは小さいですが)がオシャレである。 ゲームボードはなく、テーブルの上にランダムに隙間なくカップを並べてスタート。手番には、自分のカップをとなりにあるカップに重ねるだけ。カ…
枯山水の石庭(Karesansui)
無の美学 厳しい師範の目にさらされながら、美しい石庭を作るアメリカのボードゲーム。石は次々と運ばれてくるが、はっきり言って全くないほうがいい。要らないのに、引き取らなければいけない石をうまく分散させて、罰点を少なくすることを競う。 毎ラウンド、集石場に袋から引いて石を置く。プレイヤー人数分より1つ少…
コンコルディア(Concordia)
9つの職業で拡大再生産 2000年前、地中海沿岸を統一した古代ローマ帝国を舞台に、ライバル関係にある王朝を率いて、神の栄光を勝ち取るゲーム。シュピール’13のフェアプレイ人気投票で2位に選ばれた。『ナヴェガドール』などロンデルシステムが代名詞だったゲルツが、新しい境地を開いた。 ボードは…
ゴーストハンター13 タイルゲーム(Ghost Hunter 13: The Tile Game)
ザコキャラで瀕死 タイルをつないで幽霊屋敷を探索し、シナリオで指示されたミッションを達成する協力ゲーム。タイルがめくられるたびに不穏な出来事がプレイヤーに襲いかかる。でも進むしかない! はじめに各自、自分のキャラクターを選ぶ。キャラクターは科学者、探偵、霊能者、記者など8種類で、ちょっとずつ能力が異…
こっくり人狼(Table-turning Werwolf)
見えない力の影に人狼 小学校の頃に教室でやった「こっくりさん」。机の上に「はい、いいえ、鳥居、男、女、五十音表」を記入した紙を置き、その紙の上に10円硬貨を置いて参加者全員の人差し指を添える。質問をすると、硬貨が少しずつ動いて答えを出すというものである。「来年死ぬのは誰ですか」なんて残酷な質問をして…
キテレツ カップリングパーティ(Speed Dating)
ダメな大人に神降臨 カード3枚で作ったキャラクターに、ぴったりの異性をマッチさせるフランスのパーティーゲーム。日本語版が今月21日に発売になった。男性カード181枚、女性カード181枚に、これでもかというくらいユニークな性格が書いてある。日本語版にあたりローカライズしたと思われるものもあって、眺めて…
禁断の砂漠(Forbidden Desert)
砂嵐と日照りに翻弄されて 『パンデミック』『禁断の島』のデザイナー、M.リーコックが今年発売した協力型の探検ゲーム。古代の都市を発掘に来た探検隊は砂漠の中で遭難してしまう。砂漠から脱出する方法は4つのパーツを集めて伝説の飛行船を作ること。しかし砂漠はいつも砂嵐が吹き荒れ、パーツはみるみるうちに砂の中…
政権交代(Machtwechsel)
ドイツの政治に詳しくなりたかったら このような作品があるからドイツゲームは奥が深いと思う。指示された政党で連立政権を樹立するという、超真面目なカードゲーム。カードには1枚1枚、写真入りの政治家プロフィールや、選挙制度にまつわるウンチクがぎっしりと書いてある。翻訳を終える頃には、ドイツの政治にだいぶ詳…
ごきぶりキッチン(Kakerlakak)
本物かと思ってしまう 自走するゴキブリの進路をコントロールして、自分の穴に導くキッズゲーム。2013年のドイツ年間キッズゲーム大賞推薦リスト入り作品。 自走するゴキブリは「ヘックスバグ・ナノ」を用いている。電動の微振動でムカデのようなゴム製の足が動くおもちゃで、国内ではタカラトミー社が扱っている。ラ…