大晦日に恒例の今年の主なニュースをまとめ。当サイトの記事やXポストのアクセス数を参考にして、今年を特徴づけるものという観点で管理人の独断でランキングした。昨年の十大ニュースはこちら。
- 仏年間大賞に初の日本人作品
2月23日、フランス・カンヌ国際ゲーム祭にて今年のフランス年間ゲーム大賞が発表され、宮野華也氏の『トリオ』(国内流通タイトルは『ナナ』)が大賞に選ばれた。同賞で日本人作品が大賞に選ばれるのは初。その後に発表されたドイツ年間ゲーム大賞でも、推薦リスト入りを果たしている。
フランス年間ゲーム大賞2024に『トリオ(ナナ)』、日本人初の大賞受賞
ドイツ年間ゲーム大賞2024ノミネート - ボドゲエキスポが大阪で開催、ジェンコンにも出展
3月23・24日、インテックス大阪にて第1回ボードゲーム・ビジネス・エキスポ・ジャパンが開催され、2日間で5000人が来場した。関西で大規模なアナログゲームイベントが開かれるのはゲームマーケット2021大阪以来。さらにボドゲエキスポ事務局は海外イベントと提携を進め、8月1日からアメリカ・インディアナポリスで開かれたジェンコンには4社共同による日本パビリオンが出展した。第2回ボドゲエキスポは年明け1月18・19日にインテックス大阪で開催される。
第1回ボドゲエキスポ、3月23~24日大阪で開催
ジェンコン2024開幕、日本パビリオンも登場 - ゲームマーケット、幕張メッセへ
11月16・17日、ゲームマーケット2024秋が幕張メッセで開催された。ゲームマーケットは2013年春から東京ビッグサイトで開催されており、11年ぶりの会場変更となる。会場を変更した理由は、東京ビッグサイトが来年からの大規模改修で部分休館になるためだったが、変更により会場面積が増えたことで出展者が過去最多の1219団体となった。来年5月のゲームマーケット2025春も幕張メッセで行われる。
ゲームマーケット2024秋レポート - 独年間大賞に初の2人ゲーム
7月21日にドイツ・ベルリンで行われたドイツ年間ゲーム大賞授賞式にて、2人用協力ゲーム『スカイチーム』が大賞に選ばれた。協力ゲームは昨年の『ドーフロマンティック:ボードゲーム』など過去に4回選ばれているが、2人専用ゲームが選ばれるのは初めて。コロナ禍からの2人用ゲーム人気を反映した授賞となった。日本語版はすごろくやから発売中。
ドイツ年間ゲーム大賞2024に『スカイチーム』、エキスパート大賞は『E-ミッション』 - ボードゲームカフェのビルで火事
4月15日、姫路で複合ビルが全焼する火事があり、ボードゲームカフェ「B-Cafe」も約1000種類のボードゲームを始め、店内がほぼ全焼した。オーナーの黒田尚吾氏と店長の大坪尭央氏はすぐに再開することをを発表。翌月から再建費用をクラウドファンディングで募集したところ、目標を大幅に上回る569万円が全国から寄せられ、12月下旬から新店舗での営業を再開している。
ボードゲームカフェのビルで火事、姫路
火災のB-Cafe、再建費用をクラウドファンディング
姫路ビーカフェ、火災から復興して1月1日再オープン - クラウドファンディングで1億円超え
5月31日に大興印刷の『アニマルカードゲーム』が国内ボードゲーム史上初の出資額1億円超えを達成。その後11月27日にうちばこやの『スイートランド』も1億円を達成した。他に1千万円超えのボードゲームも5タイトルにのぼる。一方で、目標金額未達成で終了したタイトルも非常に多く、成功するためには周到なPRが必要になってきている。 - ゲームマーケットにフリーゼ
4月27・28日に開催されたゲームマーケット2024春にドイツのボードゲームデザイナー、F.フリーゼ氏が参加し、スペシャルステージに出演した。エッセン・シュピールと同様、会場内を歩き回って新作をチェックする姿が見られ、一緒に写真に写ってファンを喜ばせた。ゲームマーケット2024秋にはR.クニツィアも参加予定だったが、体調不良により取りやめとなっている。
ゲームマーケット2024春レポート - すごろくやで1億1千万円の横領が発覚
9月20日、すごろくやは元従業員による業務上横領があったことを発表した。被害額は1億1千万円と高額で、金融機関などからの融資を受けて補填することになった。すごろくやには従業員が38名もおり、内部管理が行き届かなかった模様だ。その後、すごろくやはゲームマーケット2024秋には出展しなかったが、店舗営業や日本語版制作は従来通り継続されている。
すごろくやで1億1千万円の横領が発覚 - アークライト、KADOKAWAの子会社に
4月26日、KADOKAWAがアークライトの株式を取得して子会社化することに合意したことを発表した。これに伴って社長は福本皇祐氏から、アスキーやエンターブレインから出版に携わってきた青柳昌行氏に交替。ゲームマーケットの運営や日本語版制作など、事業はすべて継続されており、目に見える変化は今のところない。
アークライト、KADOKAWAの子会社に - ドイツ年間ゲーム大賞授賞式で「スイカ」が問題に
7月21日にドイツ・ベルリンで行われたドイツ年間ゲーム大賞授賞式にて、エキスパート大賞を受賞した『e-ミッション』のデザイナー、M.メナパーツ氏がスイカのステッカーを貼ったTシャツを来て登壇。スイカはパレスチナ自治政府の旗を表すもので、ガザ侵攻に苦しむパレスチナの人道危機を訴えるものだったが、審査委員会は反ユダヤ主義を掲げるものと判断し、以後のイベント出場を禁止した。ウェブでは賛否両論が起こっている。
ドイツ年間ゲーム大賞授賞式で「スイカ」が問題に