フランス年間ゲーム大賞選考委員会は日本時間の23日未明、カンヌ国際ゲーム祭にて、アスドール・フランス年間ゲーム大賞(As d’Or Jeu de l’année)を発表した。先月発表されていたノミネート作品(日本人2作品含む)の中から、アスドール(一般)部門に『トリオ(ナナ)』、エキスパートゲーム部門に『ラ・ファミリア』、キッズゲーム部門に『マイアドベンチャーパズル』、中級ゲーム部門に『ファーラウェイ』が選ばれた。
大賞に選ばれた『トリオ』は、宮野華也氏(Mob+)デザインによる『ナナ』のフランス語版。日本人作品が大賞に選ばれるのは初となる。自分の手札、他プレイヤーの手札、場札から同じ数字3つを連続で出すことを目指す。
エキスパートゲーム部門の『ラ・ファミリア』はイタリアマフィアの抗争を描くゲーマーズゲームで、日本語版は未発売。一昨年新設された中級ゲーム部門に選ばれた『ファーラウェイ』はカードを逆順に配置して得点パターンを作る探検カードゲーム。キッズゲーム部門の『マイアドベンチャーパズル』はジグソーパズルを外しながら謎を解いていく1人用ゲーム。
フランス年間ゲーム大賞の過去受賞作品は『アクロポリス』『世界の七不思議:建築家たち』『ミクロマクロ・クライムシティ』『オリフラム』『ザ・マインド』。ファミリーや一般をターゲットにしたライト寄りの受賞傾向となっている。
授賞式には、宮野華也氏が日本から参加し、日本の出版社に持ち込んで一般発売を断られたエピソードを披露し、遊んでくれた人やフランス語版発売元のカクテルゲームズ、日本語版イラストレーターの別府さい氏らに感謝の言葉を述べた。
Youtube:Cérémonie As d’Or – Jeu de l’Année – Festival International des Jeux de Cannes