ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は8日、ハンブルクにてドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)の発表と授賞式を行った。先月ノミネートされていた3タイトルの中から、『スピンデレラ(Spinderella)』が大賞に選ばれた。日本国内ではメビウスゲームズからまもなく一般発売される予定。
クモに捕まらないように、アリたちがゴールを目指すゲーム。フランス人デザイナーのR.フラガの作品で、今年ツォッホ社から発売された。自分の3匹のアリをゴールに向かって進める一方、2匹のクモの兄弟であるロベルトとクラウスが、上で待ち構えており、妹のシンデレラを糸にぶら下げて森に下ろし、アリを捕まえにくる。シンデレラには磁石がついており、その下にいたアリが捕まってしまう。切り株を上手に使ってクモがこないようにしたいが、切り株はコースを邪魔するものにもなる。
審査委員会は、二段になったボードのメカニズムと磁力で、古典的なすごろくゲームに新たな地平を開いたと評価し、ほかのプレイヤーを邪魔するか、ゴールを目指すかという選択肢に、素晴らしいコンポーネントがマッチしており、ギミックだけではないとしている。ツォッホ社が受賞するのは2011年の『カラフルミミズ』以来4年ぶり2回目。R.フラガは『マーレ・ポラーレ(Mare Polare、2004)』『言うとおり描いて!(Gesagt – getan!、2007)』の2回のノミネートを経て初の大賞受賞となった。このゲームは、ベッドで寝ているときに上からクモが降りてきてひらめいたという。
本賞とエキスパートゲーム賞の発表と授賞式は7月6日、ベルリンで行われる。
・Spiel des Jahres:”Spinderella” ist das Kinderspiel des Jahres 2015
・ふうかのボードゲーム日記:スピンデレラ
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— Spiel des Jahres (@SpieldesJahres) 2015, 6月 8