社団法人ボードゲーム、マルチ商法とは無関係
東京地裁は今月1日、社団法人ボードゲームとボードゲームカフェ「ONE」がマルチ商法に関わっているという記事を投稿したブログ(現在は閉鎖)について、そのような証拠はないとして、風評被害と名誉・信用毀損による損害を認め、ブログの投稿者に合計60万5千円の支払いを命じる判決を出した。
裁判は社団法人ボードゲームの代表理事であり、ボードゲームカフェ「ONE」経営者の岩田慎太郎氏が原告となって行われた。裁判の中で岩田氏は、過去にマルチ商法団体のニューウェイズ(現在のモデーアジャパン)に加入していたことはあるものの、2010年から勧誘を行っておらず、ボードゲームカフェ「ONE」がオープンした2019年には会を脱退していると主張。また、日本プロカタン連盟にも関係していたが、連盟内で勧誘はしておらず、社団法人ボードゲームが日本プロカタン連盟という名称で活動していた事実もないとした。
被告となったtomohiro氏はかつて岩田氏とニューウェイズに加入していたが、Twitterの噂に基づいて記事を作成。しかし証拠は提示せず、「どこまで真実なのかは不明です」と補足していた。結局、裁判でも証拠は提示されていない。
東京地裁は裁判の結果、このブログ記事がボードゲームカフェ「ONE」と岩田氏本人、そして社団法人ボードゲームについて名誉と信用を毀損したとし、ブログの根拠となったツイートについても根拠が示されていないとして不法行為を認定。カフェの営業に支障を生じさせた可能性があり、精神的損害を与えたとして、慰謝料として10万円、無形損害の補償として30万円、弁護士・調査費用として20万5千円の支払いを命じた。
判決内容は、社団法人ボードゲームのブログに掲載されている。当サイトではこの判決を受けて、裁判で認定された事実と異なるところがあった過去記事「社団法人ボードゲーム、ボードゲームカフェ開店で批判相次ぐ」を削除した。
・社団法人ボードゲーム 会長のブログ:社団法人ボードゲーム に関する風評被害及び名誉毀損損害賠償請求裁判のご報告について
和歌山海南にボードゲームスペース「ぴよぴよゲームズ」12月4日オープン
和歌山・海南に12月4日、ボードゲームスペース「ぴよぴよゲームズ」がオープンする。JR加茂郷駅より自動車10分(加茂郷駅・海南駅からの送迎あり)、土日祝日のみ営業・予約制で13:00~22:00、不定休。
古民家を使ったボードゲームスペース。靴を脱いで入ると畳敷の八畳二間(座布団)と六畳一間(椅子)があり、合計20席で200種類のボードゲームが遊べる。また庭には店名のもとになった鶏がおり、檻を隔てて触れ合うこともできる。飲食はペットボトル・紙パック飲料のほか、お菓子も用意される。
店主のよしき氏は小さい頃からアナログゲームが好きで、『モノポリー』や『カタン』などの奥深さからボードゲームを買い集めてきた。さらにこの度、一軒家を購入してリノベーションし、開店に至ったという。
月に2回ほど、ドミニオンや人狼などのテーマ会も計画されている。また、和歌山市、海南市、有田市への出張にも応じる。料金は1時間500円(最大1500円)、学割・家族割あり。