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ゲームマーケット2023春:盛りだくさんのイベント

国内最大のボードゲームイベント、ゲームマーケット2023春が今週末の5月13・14日に東京ビッグサイト(西1・2ホール)にて開かれる。コロナ禍で鳴りを潜めていた試遊だけでなく、イベントも完全復活し、コロナ禍前以上に盛り上がりそうだ。

13日(土)の「ゲームマーケットスペシャルステージ」ではイタリア人ゲームデザイナーのシモーネ・ルチアーニ氏(『マルコポーロの旅路』『バラージ』『グランドオーストリアホテル』)がボードゲームデザインについて語る(13:30~14:30)。その後『コロコロito』の発売を記念して漫画家きさいちさとし氏(『ブラックチャンネル』)によるライブペインティングと、『ito』原作者ナカムラミツル(236)氏らとの公開収録が行われる(15:30~16:30)。

14日(日)の「ゲームマーケットスペシャルステージ」では新刊『三遊亭楽天のTRPG落語』を出した三遊亭楽天氏がTRPG落語を披露(12:30~13:30)。スペインのボードゲーム出版社サンダーグリフのゴンザロ氏が会場を回ってピックアップした作品を紹介する「ThunderGryph Games賞 in GameMarket 2023」(14:00~15:00)、漫画家こしたてつひろ氏(『ドッジ弾子』)によるライブペインティングとナカムラミツル氏らとの公開プレイステージ(15:30~16:30)がある。

14日(日)、特設ブース07にて、アナログゲームミュージアム運営委員会によるトークイベントが開かれる(14:00~16:00)。渡辺範明氏(ドロッセルマイヤーズ)、カナイセイジ氏(カナイ製作所)、刈谷圭司氏(ゲームマーケット前事務局長)、草場純氏(アナログゲームミュージアム代表理事)、安田均氏(グループSNE)、米光一成氏(ゲームデザイナー)という豪華メンバーがアナログゲーム文化について熱い想いを語る。

両日、昨年秋のゲームマーケットでゲリラ開催されたスタンディングTCG『デュエルボーイ』(ゲームデザイン:上杉真人)が公式イベントとしてカムバック。総合受付で1パック500円を購入し、アトリウム(総合受付・アークライトブース付近)で対戦相手を見つけて自由に戦うことができる。アトリウム近くの「街角デュエル相談所」(コ27)ではパックや限定専用デッキケースも販売される。

両日、特設ブース05では「暮しとボードゲーム」企画によるボードゲーム試遊コーナー「本当に面白いユーロゲームの世界」を開催。過去のドイツ年間ゲーム大賞受賞作品を中心にスタッフがルールを説明し、子ども同士や家族でも楽しめる。主なユーロゲームのクロスレビューを盛り込んだ小冊子も配布される。

ほかにも特設ブースでは新作ゲーム展示(特設01)、ゲームマーケットチャレンジ作品展示(特設02)、恒例となったアナログとデジタルの融合make.ctrl.Japan5(特設03)、中国のアナログゲームイベントDICECON出張版(特設04)、会場内を回る謎解きゲーム『デスボードゲームへようこそ』(特設06)、Role&Roll TRPGギルド(特設08、日曜日のみ)が開かれる。

ゲームマーケットの入場チケット(土日各1500円)はチケットぴあまたはイープラスにて。当日券は現金のみで+500円なので前売がお得。2000枚限定の土曜日アーリーチケット(3000円)もまだ残っている模様だ。

ゲームマーケット公式:【ゲームマーケット2023春】スペシャルステージ、特設ブースのご紹介

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ゴールデンギーク賞2022に『キャットインザボックス』『ヒート』『カーネギー』

世界最大のボードゲームサイト「ボードゲームギーク(Boardgamegeek)」は9日、ユーザー投票によるベストゲーム「ゴールデンギーク賞(Golden Geek Awards)」を発表した。大賞にはライト級で『キャットインザボックス』、ミドル級で『ヒート』、ヘビー級で『カーネギー』が選ばれた。

ゴールデンギーク賞は2006年から始まり今年で17回目。英語圏を中心とするボードゲームギークのユーザー層を反映して、大賞はゲーマーズゲームが選ばれる傾向にあったが、一昨年から大賞をライト・ミドル・ヘビーに3分割した。昨年の受賞作はそれぞれ『カスカディア』『ザ・クルー:深海に眠る遺跡』『アーク・ノヴァ』。

ライト級の大賞に選ばれた『キャットインザボックス』は、カードを出すときにスートを決める日本発のトリックテイキングゲーム。イノベーティブ部門でも大賞に選ばれている。ミドル級の『ヒート』はデッキを構築して臨むカーレースゲームで、テーマチック部門を制し、イノベーティブ部門で次点に入っている。日本語版はホビージャパンから発売中。ヘビー級の『カーネギー』はアメリカを舞台にした社員マネージメントゲームで、日本語版は数寄ゲームズから発売されている。

その他の部門賞は以下の通り。昨年の『スリーピング・ゴッズ』や『オース~帝国と追放者の年代記~』のように例年、多部門に入賞数する作品があるが、今年は最大で3部門入賞とばらけている。

【ゴールデンギーク賞2022】
2人ゲーム:宝石の煌きデュエル(Splendor Duel)
次点:ウイングスパン・アジア(Wingspan Asia)、アンドーテッド・スターリングラード(Undaunted: Stalingrad)

アートワーク&プレゼンテーション:フレイムクラフト(Flamecraft)
次点:エバーデール:コンプリートコレクション(Everdell: The Complete Collection)、ワンダーランドの戦い(Wonderland’s War)

協力ゲーム:リターン・トゥ・ダークタワー(Return to Dark Tower)
次点:オースウォーン:ディープウッドへ(Oathsworn: Into the Deepwood)、ISSバンガード(ISS Vanguard)

拡張:デューン砂の惑星:イックスの新興(Dune: Imperium – Rise of Ix)
次点:ウイングスパン・アジア(Wingspan Asia)、デューン砂の惑星:インモータリティ(Dune: Imperium – Immortality)

イノベーティブ:キャットインザボックスDX版(Cat in the Box: Deluxe Edition)
次点:チューリングマシン(Turing Machine)、ヒート(Heat: Pedal to the Metal)

ライト級大賞:キャットインザボックスDX版(Cat in the Box: Deluxe Edition)
次点:宝石の煌きデュエル(Splendor Duel)、ロングショット:ザ・ダイスゲーム(Long Shot: The Dice Game)

ミドル級大賞:ヒート(Heat: Pedal to the Metal)
ノミネート:ワンダーランドの戦い(Wonderland’s War)、フレイムクラフト(Flamecraft)

ヘビー級大賞:カーネギー(Carnegie)
次点:オース:エンドレスウィンター:パレオアメリカン(Endless Winter: Paleoamericans)、ジョンカンパニー第2版(John Company: Second Edition)

パーティゲーム:レディセットベット(Ready Set Bet)
次点:ロングショット:ザ・ダイスゲーム(Long Shot: The Dice Game)、ブラッド・オンザ・クロックタワー(Blood on the Clocktower)

プリント&プレイ:アクアマリン(Aquamarine)
次点:ウッドクラフト:ロール&ライト(Woodcraft: Roll and Write)、ある旅人の物語(A Wayfarer’s Tale)

ソロゲーム:チューリングマシン(Turing Machine)
次点:レジスト(Resist!)、ニモの戦い究極版(Nemo’s War: The Ultimate Edition)

テーマチックゲーム:ヒート(Heat: Pedal to the Metal)
次点:ワンダーランドの戦い(Wonderland’s War)、ジョンカンパニー第2版(John Company: Second Edition)

ウォーゲーム:アンドーテッド・スターリングラード(Undaunted: Stalingrad)
アプリ:エバーデール(Everdell)

17th Annual Golden Geek Winners for 2022! link