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5つの文明が衝突『モニュメンタル』日本語版、3月上旬発売

ホビージャパンは3月上旬、『モニュメンタル(Monumental)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.ダンスタン、イラスト:T.バルトロムほか、1~4人用、10歳以上、90~120分、11000円(税込)。

ファンフォージ(フランス)から2022年に発売された文明対戦ゲーム。『エリジウム』や『チョコレートファクトリー』のダンスタンがデザインした。エジプト、日本、デンマーク、中国、ギリシャから1つを選んで文化・科学・建築・軍事の発展を競う。

プレイ人数に合わせてシナリオを選択し、タイルを配置したマップを使用。これとは別にプレイヤーの都市は3×3枚のカードからなり、手番には段と列を選んで5枚をタップする「クロスタップ」がゲームの特徴。どの段と列を選ぶかによって得られる生産力・科学力・軍事力リソースが変わり、戦略を反映していく。

生産力は新たな建物や驚異の建設、科学力は新知識の獲得、軍事力はマップ上の版図拡大の為に使う。能力を発動したカードは一度捨てられ新たなカードを補充する。こうして共有の発展デッキが進むにつれて時代も古代から中世、近代へと変わり、コストも上昇していく。

発展デッキがなくなるとゲームで、支配している地域、獲得している知識、建設した驚異、展開した文化から獲得する勝利点で勝敗を決める。

モンスターや英雄を登場させるモジュールやソロモードもある。(※ミニチュア付きのバージョンではありませんでした。訂正いたします。)

内容物:文明カード 105枚、発展カード 54枚、基本建物カード 30枚、オートマカード 20枚、英雄&モンスターカード 24枚、地形タイル 40枚、得点トラック 1枚、ユニット・探検隊・前哨基地トークン 70個、その他のトークン 226枚、カウンター 44個、ルールブック 1冊、マップガイド 1冊

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アクロポリス(Akropolis)

立体的な街並みの美しさ

ギリシャの建築士となり、街区が描かれたタイルを効率よく配置し都市を発展させていくパズルゲーム。ギガミック(フランス)から出版されたものをEngamesが日本語版として発売した。現在、フランス年間ゲーム大賞にノミネートされている。ほどよく悩めて、大量得点が気持ちいいパズルゲームである。

手番には、場に並んだ複合ヘックスタイルから1枚を選び、自分のスタートタイルにつなげて配置する。住宅(青)、神殿(紫)、市場(黄色)、庭園(緑)、兵舎(赤)といった街区によって得点条件(つながっている、離れている、周辺にあるなど)が異なり、両立するようにタイルを選択・配置していく。得点は条件を満たしたタイルの数と、「広場」にある星印の掛け算なので、満遍なく集めるよりも、1,2種類の街区に特化して独占するのが強い。

タイルは一列に並んでおり、一番手前のタイルは無料だが、奥にあるほど多く石材が必要になる。他のプレイヤーがほしいタイルも踏まえて選択することになる。独占を許して自分も別の種類で独占を目指すか、それともカットして大量得点を阻止するかは、戦況次第で変わる。

タイルは重ねて置くことができ、石切場の上に置けば石材が手に入るほか、高いところにあるタイルは街区の基礎点も上がる。しかし下にあるマスは消えてしまい、条件を満たせなくなることもあるので、計画的な配置が求められる。

タイルの補充ができなくなったらゲーム終了で、各街区の得点計算方式によって勝敗を決める。プレイ時間は30分ぐらいなので、続けて上級ルールにチャレンジしてもよいだろう。

上に重ねても横に広げてもよいせいか、ヘックスパズルにしては『キャリコ』のような詰将棋感がなく、テンポよくプレイできる。それでいて、次はもっとうまくできそうという感じが残るのもよい。終了時の立体的な街並みはギリシャ的な壮観さがあり、終わった後の達成感も高い。

Akropolis
ゲームデザイン:J.メソー/イラスト:P.デトラ
ギガミック+Engames(2022年)
2~4人用/8歳以上/25分
Engames:アクロポリス