Posted in ゲーム賞

フェデュッティ・ゲーム賞に『ギフトトラップ』『ファイアー&アクス』

フェデュッティゲーム賞フランスのゲームデザイナー・B.フェデュッティ氏は毎年恒例となった今年のマイベストゲーム(Mes jeux de l’année 2007)を発表した。ベストゲームに選ばれたのは『ギフトトラップ』『ファイアー&アクス』の2作。まったく系統の異なる2ゲームを選んでいる。
『ギフトトラップ』はカナダのパーティゲーム。プレゼントカードを場に並べ、親がみんなに配る。もらった人が喜ぶものをプレゼントできればポイントというゲーム。写真入りのプレゼントカードには「子犬」「ボーリング大会」から「話し方教室」「殺人事件ミステリーパーティ」といったものまであり、相手によっては怒られそうなものも。大人も子どもも一緒になって遊べるパーティーゲームだ。国内未発売。
『ファイアー&アクス』はバイキングをテーマにした陣取りゲーム。ヨーロッパの各都市と交易して資金を稼ぎ、襲撃と移民をして勝利ポイントをあげる。バイキングはスカンジナビア半島からスタートするがイングランド、地中海沿岸へと時代が進むにつれて遠くの都市を狙わなければいけなくなり、航海のリスクも高まるチャレンジングなゲームだ。ホビージャパンから7350円で発売中。
フェデュッティ氏はファイナリストとして『大聖堂』『ズーロレット』『バトルロア』『グローリアムンディ』『ヘルマゴール』『テーベの東』『アルチュリアの市場』『タルバ』の8つを挙げている。また、近年のトレンドとしてイラストとコンポーネントへの関心の高さ、テーマのひねり、(ドイツゲームにはまれな)直接攻撃のあるゲームへの回帰があるという。
過去のマイベストゲームは以下の通り。
1998:エルフェンランド
1999:ティカル
2000:モルゲンランド
2001:ドン、サンマルコ
2002:海賊の入り江
2003:蒸気の時代、コロレット
2004:チケットトゥライド
2005:マニラ、ヒマラヤ、キャメロットを覆う影
2006:オイそれはオレの魚だぜ
Bruno Faidutti: Mes jeux de l’année 2007
GiftTrap公式サイト
ホビージャパンゲームBlog:GAME JAPAN 特選ゲーム「ファイアー&アクス」

Posted in 日本語版リリース

コクヨから『アリスメトリックス』など3作発売

全国有名書店で遊びながら学習できるエデュケーションゲーム「オルダゲームシリーズ」を展開しているコクヨから、7月6日に新作3タイトルが発売される。イスラエルのオルダ社のゲームを日本語版で発売。2006年の8月以来、これまで6種類が発売されており、通算9タイトルがシリーズに並ぶ。
『アリスメトリックス』は数・演算記号・イコールのカードを組み合わせて等式を作るラミィ系ゲーム。場札を加えつつ、最初に配られた手札を早く使い切るのが目標。『イコールカード』や『トリンカ』と同じコンセプトだが、カードには数字のほかに風船のイラストもあり、より低年齢でも遊べるようになっている。7才〜大人向き、2〜4人、3,780円。
『テンズ・コネクション』は数字が書かれた三角形を、隣り合う数字が合計10になるように並べていくタイル配置ゲーム。つながるカードがなければ引いて、先に手札をなくした人が勝ち。「合計10」をテーマにしたゲームとしては『テンプラス』があるが、幾何学的視点を持ち込んでいるのが新しい。6〜10才向き、2〜6人用、3,570円。
『ステップアップ・フラクションズ』は『テンズ・コネクション』の発展型で分数が書かれた三角形を、合計1になるように配置するゲーム。7〜12才向き、2〜6人用、3,570円。
コクヨでは、オルダゲームシリーズの2007年度の売り上げ目標を1億円としている。上記のゲームが各1万セットという計算だが、教育と遊びの両立をはかりたい親の需要が相当大きいことを睨んだものと見られる。
コクヨ:オルダゲーム
日経プレスリリース:コクヨ、算数の基礎力を磨くカードゲーム3種類を発売