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オーストリアゲーム大賞に『エクストリーム・アクティビティ』

SdSウィーンボードゲームアカデミー(Wiener Spiele Akademie)は8月21日、今年のオーストリアゲーム大賞「ゲーム・オブ・ゲームズ」(Spiel der Spiele)を発表した。今年で7回目となるこの賞に輝いたのは、オーストリア産のボードゲーム『エクストリーム・アクティビティ』。ほか6部門で12タイトルが「ボードゲームのヒット」として発表されている。
『エクストリーム・アクティビティ』は1991年から発売されているアクティビティシリーズの最新作。同タイトルのテレビ番組をもとにしており、16年間に20タイトルも発売されている人気シリーズだ。2人がチームとなって、パントマイムや絵でお題を相手に当ててもらう。『エクストリーム〜』ではさらに、歌を歌う、母音だけ発音するなどの難問が追加された。
ドイツ語のコミュニケーションゲームなので、日本ではそのまま遊ぶことができないが、日本版の発売が期待される。
【オーストリアゲーム大賞2007】
大賞:エクストリーム・アクティビティ(Extreme Activity / U.キャティ、M.フューラー / ピアトニク)
ファミリーゲーム部門
アルケミスト(C.A.ロッシ / アミーゴ)
アルカディアの建設(R.ドーン / ラベンスバーガー)
リスク・エクスプレス(Risiko Express / R.クニツィア / パーカー)
フレンドゲーム部門
ヴェネチアの柱(C.フィオーレ、K.ハッペル / ゴルトジーバー)
テーベの東(P.プリンツ / クイーンゲームズ)
キッズゲーム部門
騎士たちの塔(C.ティッゲマン / ハバ)
メルヘン王国を救え!(K.ハファーカンプ / セレクタ)
多人数ゲーム部門
フォレヴォレ(A.ズッキーニ / ツォッホ)
ツォッケン(Zocken / T.リチャードソン / シュミット)
2人用ゲーム部門
ストラテゴ・フォートレス(M.v.ウェルフ / ジャンボ)
エクスパートゲーム部門
大聖堂(M.リーネック、S.シュタドラー / コスモス)
フィレンツェの匠(W.クラマー、J.C.ウルリヒ / プロルード)
Spiel der Spiele公式サイト
名古屋EJF:アクティビティ

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ドイツゲーム終末論

ドイツを中心に反映しているボードゲームは、数年以内に市場がしぼみ始め、10年後にはほぼ絶滅する。いくつかの定番ゲーム―人生ゲーム、ウノ、モノポリー―を除いて新しい作品は作られず、愛好者もいなくなる。

今度のエッセンでアミーゴ社から発売される『フォーインワン』を見てふと頭に浮かんだ言葉がある―それは「総集編」。テレビ番組のドラマやバラエティでよく聞く言葉だ。これで打ち止め、新しいのはもうやらないということ。

このゲームに限らず、近年はリメイクと拡張がたくさん発売されている。新しいゲームは1年以内に遊ばれなくなり、それを補うかのようにアイテム数を増やすが、新味を出せないどころか、焼き直しと調整不足で劣化さえしている。

それがアイデアの枯渇か、ユーザーの飽食かは分からない。どちらにしても1タイトルあたりの売り上げは下がっていく。新製品を作ってもペイしないから、メーカーは過去の栄光に頼って総集編を出さざるを得ない。そちらのほうが確実なのだ。

ところが新製品の開発を怠ると、当然次の世代にツケが回ってくる。ヒット作があらかたリメイクされ、たいして売れもしなかったゲームも無理やりリメイクするようになったとき、どのゲームも売れない状況が発生する。

そこで大手はボードゲーム部門を縮小し、ボードゲーム専門会社は廃業する。市場の活気がなくなれば、個人メーカーの創作意欲も落ちるだろう。大賞をとってもデパートに並ばなくなる。

一方、マニア層はどんどん重いゲームを要求する。いくつかのメーカーがこのニーズを見込んで長時間ゲームを作るが、評価を得たとしても数が売れるわけではない。値段は上がり、コンポーネントはしょぼくなり、やがてマニア層も「最近面白いゲームがない」と言って離れていく。

現在の規模は大きいからすぐにはなくならないだろうが、10年ほどもすればドイツのボードゲーム市場はこのようにしてほぼ絶滅する。

以上、ドイツゲーム終末論の仮説。この主張に対し、独自の論点に基づいて反論せよ……ってテスト問題か!?