ボードゲーム交流会、満員盛況
去る2月7日、秋葉原の東京フードシアターにて第4回ボードゲーム交流会が開かれ、予約定員の140名がいっぱいとなる盛況で終わった。
この交流会は、デジタルゲーム制作に携わる専門家を中心に、ボードゲームを通して新しいアイデアを考えたり、業界内の交流を深めるのが狙い。第1部の講演、第2部のゲーム大会、第3部の懇親会に分かれ、参加者はめいめいに知見を広めつつ遊びを楽しんだ。
講演ではゲームマーケット主宰で『ゲーム探検隊』などの著書もある草場純氏がゲームの構造を理論的に分析。続いて『シャドウハンターズ』などのゲームがアメリカ版も発売されているデザイナーの池田康隆氏がアナログゲームの制作から海外への売込みまでデザイナーの仕事を語った。
ゲーム大会では参加者が持ち込んだ主に海外輸入ゲームが最新作からレアな旧作まで並び、またボードゲームが遊べるメイド喫茶「シャッツキステ」のメイドさんが出張。チーム戦では『カタン』、『ブラフ』、『ニムト』について会社別に行われるなど、普段からボードゲームを遊びこんでいる人から、ほとんど触れたことがない人まで幅広く楽しめるプログラムだった。
懇親会でも食事をそこそこにボードゲームを遊ぶ姿もあった。ボードゲームのもつポテンシャルの高さを参加者が再認識できる会になったようだ。この成功を受けて、第5回も予定されているという。
・4Gamer.net:デジタルゲームの最先端に立つ人々が集合した,「第4回ボードゲーム交流会」レポート
・日々是遊戯:デジタルでもアナログでも、楽しいものは楽しい――ボードゲーム交流会ってなに?
・TGW:ボードゲームサークル交流会
年間キッズゲーム賞が年間ゲーム大賞を上回る売上
ラベンスバーガー社がニュルンベルグ国際玩具見本市にちなんで報告したところによると、同社の『誰だったでしょう?』の売上がコスモス社の『ケルト』を上回ったことが分かった。ドイツ年間キッズゲーム大賞の受賞作が、年間ゲーム大賞の受賞作の売上を上回るのは史上初。
『誰だったでしょう?』はAIを内蔵した機械がしゃべってゲームの進行を司るというボードゲーム。ドイツ語でしゃべるため、ドイツ語圏以外では遊ぶことができないが、それでも22万セットの売上を記録したという。作者は『誰だったでしょう?』も『ケルト』もR.クニツィア氏。
これまで年間ゲーム大賞の付録的な扱いを受けてきた年間キッズゲーム大賞。選考はすでに独立して行われているが、子供向けゲームの市場が伸びている近年、注目度がさらに高まっていきそうだ。
・Spielbox-Online:Kinderspiel des Jahres überholt Spiel des Jahres