Posted in 日本語版リリース

『マンマミーア』『コロレット』日本語版に

ボードゲーム専門店のメビウスゲームズ(東京・水道橋)は今月20日、カードゲーム『マンマミーア』と『コロレット』を日本語版で発売した。ともにアバクス社(ドイツ)製で、1500円。
『マンマミーア』はあやふやな記憶を頼りにトッピングを出してピザを作るゲーム。全員、手札からトッピングカードとレシピカードを出し、同じ山札にして重ねていく。手札がなくなったら、出した順に並べて、レシピの通りにトッピングが揃った人が得点する。U.ローゼンベルク(『アグリコラ』『ボーナンザ』)の作品で、1999年に発売され、英語版も出ている。2〜5人用、10歳以上、30分。
『コロレット』は7色のカードからできるだけ同じ色をたくさん集めるゲーム。手番にはカードをめくって場に並べるか、場から1列取るかのどちらかで、最終的に3色だけが得点、それ以上の色は失点になる。場のカードが増えていくのをどこで取るかが悩ましい。M.シャハト(『ズーロレット』)の作品で、2003年に発売され、ドイツ年間ゲーム大賞候補、ドイツカードゲーム賞1位などに輝いている。2〜5人用、8歳以上、30分。
どちらもカード自体はイラストだけで、言語依存しないで遊べるゲームだが、今回は箱に日本語のロゴと説明が入り、カラー印刷された日本語ルールが入っていることで、誰にでも遊びやすくなっている。
アバクス社の初版は開けにくいキャラメル箱式だったが、今回の日本語版は上箱と下箱に分かれていて収納しやすい。しかも日本語ルール以外入っていないため、ルールが厚すぎて箱がしまらないという事態も避けられる。
すでにお持ちの方も、箱やカードが傷んでいれば再購入を考えてみてはいかが。
メビウスゲームズ:マンマミーア
メビウスゲームズ:コロレット

Posted in ゲーム賞

オーストリアゲーム賞に『アトランティス』

ウィーン・ボードゲーム・アカデミー(F.デカサン代表)は16日、今年のオーストリアゲーム賞(Spiel der Spiele)を発表した。大賞に選ばれたのはイタリア人デザイナーL.コロヴィーニの『アトランティス』。また4つのターゲットに分けてヒットゲームが数タイトルずつ発表された。
オーストリアゲーム賞は選考委員が絞り込んだ候補作から、最終的にゲーム経験の少ない人が遊んで決めるという独特のスタイルを取る。コアな愛好者が選ぶことが多いゲーム賞の中で、誰でも親しめるものを選ぶことで、ショップではドイツ年間ゲーム大賞に次いで注目されている。
『アトランティス』は次々と消えて行く道を通って、島から脱出するゲーム。みんなが通るたびに道のカードが取り除かれ、最後は海になってしまう。先を急ぐか、得点を集めるかが悩ましいスリルあるゲームだ。2〜4人用、10歳以上、30分。
ヒットゲームには、ドイツ年間ゲーム大賞の『ディクシット』や、キッズ大賞の『ドラゴン・ディエゴ』、ノミネート作の『アラカルト』、特別賞の『果てしなき世界』などが並んだ。2タイトルと少数に抑えられたフリーク部門には、日本語版が発売中の『ダンジョンロード』と、ドイツの交易を描いた『ハンザ・テウトニカ』が選ばれている。
【オーストリアゲーム賞2010】
大賞:アトランティス(Atlantis / L.コロヴィーニ / アミーゴ)
キッズ部門:アーティスティコ(Artistico)、ドラゴン・ディエゴ(Diego Drachenzahn)、ティピ(Tipi)
ファミリー部門:アラカルト(A la carte)、ディクシット(Dixit)、ドンキホーテ(Don Quixote)、マニマル(Manimals)、サマルカンド(Samarkand)
フレンド部門:果てしなき世界(Die Tore der Welt)、動物病院(PsychoPet)、ラーブを倒せ(Schlag den Raab)
エキスパート部門:ダンジョンロード(Dungeon Lords)、ハンザ・テウトニカ(Hansa Teutonica)
Östreichischer Spielepreis:Das SPIEL DER SPIELE 2010 ist ATLANTIS von Leo Colovini
メビウスゲームズ:アトランティス