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東京都葛飾区がボードゲームを募集

東京都葛飾区は、区制施行80周年などを記念して、小学生向けボードゲームの制作会社を公募している。応募は5月21日まで、葛飾区消費生活センター(立石・ウィメンズパル内)に直接持参のこと。
ボードゲームのテーマは消費生活・食の安全・環境問題・ネットの安全な活用・葛飾区の産業を楽しく学べるもので、授業用と遊び用の2種類を用意する。5〜6人用の普通版を147セット、30人くらいで遊べる大型版を3セット。予算費用は税込231万円まで。事業者であれば、個人・法人を問わない。
応募の中から審査を通過すると、提案と見積りの提出を求められる。さらに審査でプレゼンテーション・ヒアリングを求められ、6月末に採用を決定。9月末までに納品する。
東京都葛飾区は東京東部の下町エリアで、『男はつらいよ』シリーズの舞台になった柴又帝釈天や、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で知られる亀有がある。
詳しくは下記のホームページにて。
葛飾区:消費者教育用体験型ボードゲーム制作委託業務事業者を募集します

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カンパニー(COMPANY:BOCG)

働け!ぼくの社員たち
今年3月のゲームマーケット大阪と、今月13日のゲームマーケット浅草に出展する国産オリジナルのデッキ構築ゲーム。「世界水準のボードゲーム製作に挑む」という意気込みで制作された作品である。社員を雇い、商品を仕入れて売り、その売り上げで得点カードを入手する。
カードの効果が社内の役割をイメージしやすいのですんなり入り込め、それでいて相場がたえず変動する商品、デッキの外における不動産、ゲーム終了まで返せないと失点になる借金の存在で、選択の幅が広いゲームとなっている。
COMPANY: BOCG
最初は10枚のデッキから5枚を手札にして始める。手番には、アクションカード(社員)をプレイする、商品を売って得点カードを手に入れる、カードや商品を買うという流れ。『ドミニオン』に一手間足したようなプレイ感である。
アクションカード(社員)は、山札からカードを引く「企画」、商品をたくさん売れる「営業」、商品の価値を上げる「広報」、カードや商品を安く買える「経理」など9種類。部署のイメージ通りの効果をもっている。このほかに、「投資家」「二代目」「ハッカー」など、ちょっと癖のある効果をもっていて最初からデッキに入っている社員がいる。コンボももちろん可能だ。
また、不動産カードといって、維持コストを支払わなければならないがデッキの外に置いていつも効果が使えるものもある。購入した商品は置き場所が必要で、これも不動産カードの役目。早く導入してもコストがかさんで苦しい。どの時点で拡充するか考えどころだ。
得点カードは、お金で直接買えないところがミソ。まず商品を買って、それを売ったときに出る「価値」でやっと手に入る。得点が高いカードは、商品を一度にいっぱい売らないと手に入れられないため、周到な準備が必要になる。商品の相場はカードの効果などで変動しているので、安いときに買って、価値が上がったときに売りたい。
そしてこの得点カード、『ドミニオン』と違ってデッキを圧迫するものではなく、ゲーム中は高額のお金になる超重要カードなのである。安いものでもとにかく買っていったほうがよく、早く手に入れるほど有利になる。このデザインは興味深い。
お金がなくても、商品やカードは買える。それが負債と借入金である。負債は単にデッキを圧迫してしまうが、借入金はお金カードと同様に回せる。ゲーム終了時までもっていると失点。しかし破棄コストを払うか、アクションカードの「総務」で闇に葬ることができる(粉飾決算!)。でも借り過ぎに注意しないと、返せなくなるかも。
3人で40分ほど。得点カードのお金の価値が下がっていく発展ルールを採用。「企画」でデッキをぐるぐる回したぽちょむきんすたーさんが1位。私はお金がなくて、しかし借金する勇気もなく、「ネット販売」に頼らざるを得なかったため、大きな得点カードに届かなかった。鴉さんは「総務」で借金を消す技を覚えてからというもの、借金をしまくっていたが、これからというときにゲームが終わってしまいマイナス点で終了。
『ドミニオン』の域を超えるものではないが、とかくカード名と効果がリンクしているように思えない『ドミニオン』と比べて、まるで自分の会社があり、そこで社員が本当に働いているようでリアルなのが好評だった。
COMPANY:The Business Operation Card Game
坂上卓史/プロダクトアーツ
2-4人用/13歳以上/45〜90分
ボードゲームをはじめよう!:カンパニー
プロダクトアーツ:『COMPANY:BOCG』オーダーフォーム