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『ボードゲーム・ストリート2012』発売

昨年1年間の新作ボードゲームを振り返るレビュー誌『ボードゲーム・ストリート2012』が本日、新紀元社から発売された。安田均・グループSNE著、B5版、80ページ、1890円。
『ボードゲームジャンクション』、『ボードゲームストリート2011』に引きづつき3年連続となるシリーズ刊行。ドイツやアメリカのみならず、ヨーロッパ各国で数多くの新作がリリースされている中、注目すべき作品をピックアップして紹介する。
巻頭カラーページで30タイトル以上を紹介した後、「安田均のボードゲーム紹介2011」で昨年1年間のボードゲームシーンを振り返る。続いて秋口ぎぐる氏による「ボードゲーム・リプレイ」。ウェブではなかなか読めないリプレイで、ボードゲームの面白さを引き出す。そしてシンプルなゲームを紹介する「ウニ頭にもできるもん!」、それから「アラカルト」と題して国産同人ゲーム、iOSアプリで遊べるボードゲームを紹介する。最後にはグループSNEメンバーによる「ボードゲーム大好き座談会」で。各自のベスト3をああでもない、こうでもないと選定していく。
なお、リプレイ記事と「ウニ頭にもできるもん!」はRole&Rollの掲載記事で、他は全て書き下ろしとなっている。座談会で明らかにされた秋口氏のベスト3は『ビブリオス』『トロワ』『パニックステーション』、柘植氏は『トラヤヌス』『(おかしな)遺言』『数エーカーの雪』、笠井氏は『テレストレーション』『カリマンボー』『髑髏と薔薇』、そして安田氏は『011』『ルーンエイジ』『ネファリウス(極悪非道)』を挙げた。それぞれの性格が出たセレクトが面白い。
新紀元社:ボードゲーム・ストリート2012

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『テキサスゾンビーズ』日本語版発売

日本ボードゲーム大賞の投票部門で1位を受賞した『キャット&チョコレート』のリメイク、『テキサスゾンビーズ』が日本語版で本日発売となった。川上亮 作、ムーンスター社(フランス)、3〜6人用、14歳以上、15分、2100円。
幽霊屋敷探索をテーマにした国産パーティゲーム『キャット&チョコレート』をフランスのムーンスター社がリメイク。そのときに日本語版も同時制作したため、異例の逆輸入日本語版となった。しかも舞台はアメリカ。テキサス大学に通う学生の一団が、軍事基地へ校外学習に行ったところ、そこは麻薬カルテルの秘密実験施設になっており、ゾンビが利用されていた―という設定。
バナナ、カメラなどのアイテムカードを3枚持ち、「目の前にはゾンビの群れ。どうすればこの状況を切り抜けられる?」といったアクシデントを回避しなくてはならない。手札にあるアイテムをどのように活用するかを自由に考えてプレゼン。その方法でアクシデントを回避できたかは全員の多数決で決まる。他の人を納得させるひらめきや口のうまさが重要だ。手札に都合のいいアイテムがあるとはかぎらず、迷回答、珍回答が続出して笑う。
制作の経緯は『ボードゲームナビ』2012-1号に掲載されている(30-35ページ)。同人ゲームとして発売した『キャット&チョコレート』の苦労話から、ヤポンブランドを通した海外への売り込み、テーマ変更の提案、そして日本語版制作までの長い道のりを読むことができる。リプレイつき。
ゲームショップ検索:テキサスゾンビーズ