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貧乏陶芸家(Poor Potter)

3グラムで1点

陶芸家たちが粘土を使って陶芸の企画を競り合う同人ゲーム。昨年秋のゲームマーケットとで発表された作品で、今年のゲームマーケット大阪でも発売されている。油粘土と電子はかり付き(ボタン電池LR-2032は別売)。

順番に手札から1枚競りにかける。ほかの人は自分の粘土をちぎって出し、重さを測って、一番重い人が競り落とす。粘土はカードを出した人にもとに行き、3グラムで1点。競り落としたカードの得点と合計して一番多い人が勝つ。

貧乏陶芸家

粘土をたくさん出すと相手の点数が増えてしまうので、できるだけ少なく出したい。でも少なすぎるとほかの人のほうが多くて競り落とせない。だんだん相場というものができてくるので、その相場なりの粘土を、手の感覚で測れるかがポイントだ。

もうひとつのポイントはカード。「1」のカード1枚~「8」のカード8枚があり、ゲーム終了時に種類ごとに何枚場に出ていたかによって価値が変わる。多く出るほど価値が上がるものと、逆に下がるものがあるのが面白い(『じゅうたん商人』を彷彿とさせる)。価値が下がるものは、当然ビッドされる粘土も小さくなる。手に入る粘土が小さくなるが、それを集めているほかの人がそれ以上に損するならば、下げにいってもよい。

山札から終了カードが出たらゲーム終了となる。山札に残るカード、手札に残るカードがあるので、値段がどこまで上がる(下がる)か、楽しみにして待とう。

4人プレイで20分。序盤はだいたい12g前後で落札されていたので、13gあたりを狙って作っていく流れ。その中で思い切って神尾さんが16gあたりを突っ込んできてどんどん落札する。残った自分の粘土は得点にならないので、大盤振る舞いしたほうがよかったみたいだ。落札したカードの得点で神尾さんの1位。最後は、見ただけでもう何グラムか分かるくらいにみんな上達していたのが笑えた(じゃあ、中に空洞を作って重く見せるかとか)。

貧乏陶芸家
新澤大樹/倦怠期(2012年)
3~4人用/10歳以上/40~60分

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長寿鶴(Lao Pengh)

二度あることは三度ある

おめでたいカードを、同じパターンが三度続かないように出していく記憶ゲーム。パターンは3種類あり、1つのパターンにばかり注意が行くと、残り2つのパターンでうっかり三連続してしまう。

タイトルは老澎湖(Lao Peng Hu)から来たものか。台湾の島である。

パターンは動物(長寿鶴/金龍)、色(赤/青/黄)、数字(1~4)の3種類。全員手札から1枚ずつ出して一斉にオープン。カードに書いてある数字の小さい順に3つの場札のどれかに置く。置くときのルールは、前に置いてあるカードと何か1つ要素が共通すること(3つの場札のどれとも共通しなければどこに置いてもよい)。

長寿鶴
置いてもよかったかな・・・・・・

誰かが置いたとき、3つのパターンのうち何かが3連続しているなと思ったらダウト。確認して、確かに3連続していたら山札の舌から4枚を引取る。3連続していなかったらダウトしたほうが2枚。こうして手札を先になくした人の勝ち。

色が3連続していないな、と思って出したら鶴が3連続していたり、絵も色も大丈夫だと思ったら数字が3連続していたりと、意識していなかったものがいつの間にか3連続するのが恐い。「大丈夫、ですよ、ね・・・?」

3人で1ゲーム5分ほど。2ゲーム続けて遊ぶ。ふうかさんがダウとされまくる展開で、その次手番で無傷のkarokuさんが2連勝。ゲームが進むにつれて、1枚1枚出すのにスリルが高まるのがエキサイティングだった。

Lao Pengh
P.イナウエン/アドルングシュピーレ(1999年)
2~6人用/8歳以上/10~20分
絶版