ウッドチャック(Das große Kullern)
溜めすぎて自滅
ボールが転がる坂道で、マーモットのウッドチャックを真っ先にゴールさせるゲーム。ボールがどこからどこに転がるか分からない。
坂道の上に5つのボール穴があり、上から銀のボール(岩)を入れる。ボール穴はそれぞれ途中で二手に分かれており、片方が塞がっているため、だいたい2分の1の確率で出てこない。手番には3個のボールを入れて、穴から出てきた分だけマーモットを進める。
ボールが出てきても途中にいくつか分岐点があり、ときには移動中のウッドチャックにぶつかって止まることがある。これがチャンスで、止まって溜まっているボールの数だけ進む数が増える。
したがって、自分のウッドチャックがいるあたりを狙ってボールを落とすのが基本。ただし、ボールが4個以上溜まると、ウッドチャックは岩の重さに耐え切れなくなったことになり、少し戻らなくてはならない。
さて、ボール穴に入れたとき落ちて来なかったものはどうなるかというと、ウッドチャックがラッパのマークを通過するたびにゲートを開ける。するとそれまで溜まっていたボールが一斉に落ちてくる。いきなりたくさん進めるようになるウッドチャックがいる一方、4個以上溜まって落ちていくものも。
自分のウッドチャックは2匹おり、両方を先にゴールさせたほうが勝ち。どちらを進めたほうが得か、よく考えよう。
長男の友達が遊びに来たときに出したところ、長男が気に入って、短期間で繰り返し遊んでいる。ゲートを開けて一気に落ちてくるのを気に入っているようだ。狙って落とす、先に進めるという戦略は教えなかったが、だんだん気付いてきたようで、子供たちが勝つことも多い。
Das groß Kullern
B.ヴェーバー、J.P.シュリーマン/ラベンスバーガー(2011年)
2~4人用/6歳以上/20~30分
『イノベーション:エコーズ』日本語版、5月中旬発売
ホビージャパンは5月中旬、文明発展カードゲーム『イノベーション』の拡張セット『イノベーション・エコーズ(Inovation: Echoes)』を発売する。2~5人用、12歳以上、40分、3,570円。遊ぶためには『イノベーション』基本セットが必要。
文明を支えてきた道具――「歯ブラシ」、「日本刀」、「圧力鍋」、「携帯電話」などの105の技術革新カードが新たに加わる。これらのカードには「エコー能力」があり、展開されるなどして見えていた場合、過去のものでもアクティブなカードとともに発動される。既存のカードとの組み合わせにより、ゲームの展開はさらに複雑さを増すだろう。
また、新たなカードの中には、影響にボーナスを与えるものもあるため、勝利に必要な制覇数は変更され、制覇のペースが加速する。加えて制覇する分野がさらに5種増え、同じ時代を複数回制覇できる可能性が加わることで、制覇アクションのタイミングは悩ましいものとなる。
そのほか、今までのルールとは異なる方法でカードを出せる「研究」という新ルール、5人でも遊べるプレイヤーセットも入っている。