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エンターブレイン、『人狼読本』発売

エンターブレインは15日、ファミ通BOOKSシリーズとして『人狼読本』を発売した。A5版、304ページ、1365円。
リアル人狼のリプレイ、iOSアプリ『汝人狼也』のプレイログ、”あるある”ネタ満載の4コマ漫画、人狼コンテンツ27項目を関係者のインタビュー込みで紹介する”人狼PEDIA”などを掲載。タイトル通り読み物として充実した内容となっている。オリジナルイラストの人狼カードも付属する。
発売を記念して15日夜、東京・新宿にて書籍の紹介や人狼を実際に遊ぶイベントが行われる。無料、要予約。
7月から毎月1タイトルずつ発売されてきた人狼ゲームだが、今月は『今夜はじめる人狼ゲーム』『ラブラの人狼(日本語版)』と共に一挙3タイトルが加わる。あわせて6タイトル(11月発売の『はじめての人狼』で7タイトル)の人狼はそれぞれ特色があり、読み物中心かプレイ中心かや、イラストの好みによって選ぼう。
エンターブレイン:人狼ゲームの書籍を作ります!

Posted in エッセイ

今ボドゲ師走です

10月24日から4日間にわたって、ドイツ・エッセンで世界最大のボードゲームメッセ「シュピール」が行われる。会期中に15万人が訪れるというビッグイベントで、ゲーマー向けの新作を世界各国の出版社が発表する。
ドイツ年間ゲーム大賞や、ドイツゲーム賞などのアワードにとって、この「シュピール」が年度初めになる。すなわち、今回の「シュピール」で発表される新作は、2014年度の作品というわけだ。これによって、新作なのに発売年と受賞年が1年ずれるということがよく起こる。
「シュピール」が年度初めならば、その直前が年度末である。年度明けの準備でみんな忙しい。
工場では「シュピール」に間に合うように急ピッチで印刷や箱詰めが行われている。出版社は「シュピール」以降の販売についてショップや輸入代理店と打ち合わせを行い、輸入代理店は翻訳の手配に大わらわ。翻訳者は最も多くの仕事を抱える時期となる。さらに愛好者も、新作情報や前評判のチェックに多くの時間を費やす。
当サイトでは新作情報を出版社別にまとめているが、注目される出版社がどんどん増えていて、とても追いきれない感じだ。情報をまとめるために、また翻訳をするために、遊ぶ時間がなくなるともう何が何だか分からなくなる。
これが9月中旬からの1ヶ月である。「師走」とでも名づけたくなる気分だ。
さらに気ぜわしくするのは、昨年の「シュピール」で発売されたのに、1年近く経ってまだ遊んでいないボードゲーム。別にいつまで遊ばなければいけないというものでもないが、新作の激増に伴ってボードゲームに「旬」というものが出てきたのは否めない。受賞した作品はまだしも、そうでなかった作品を出すと今更感が漂う。そうならないうちに、今度の「シュピール」の新作が出る前に遊んでおこうと思うとまた忙しくなる。「それなら買うな」はいわないお約束。〽分かっちゃいるけど止められない♪
毎年のことながら、そんな贅沢な悩みを抱える今日このごろである。