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シュピール’13:冒険企画局

ヤポンブランドと並んで、毎年シュピールに出展しているのが冒険企画局だ。TRPGがメインの出版社だが、今年は『シェフィ(Shephy)』というソロプレイ専用のカードゲームを出展した。試遊卓では、外国の方がうんうん唸りながらプレイしている。近藤功司代表にお話を伺った。
Shephy
やたら長考している外国人。独りだから何時間考えてもOKだ。
『迷宮牧場の決闘』で多人数用、『迷宮砦の攻防』で2人用を作り、今度は1人専用に挑戦してみたいと思ったのが制作のきっかけ。1人専用のボードゲームは、海外では『ロビンソン漂流記(2Fシュピーレ)』などいくつか例があるものの、未開拓のジャンルである。「魅力あるジャンルです」と近藤さん。
『シェフィ』は、ヒツジを1匹から1000匹に増やすカードゲーム。仮想ライバルより先に増やさなければいけないが、せっかく増やしたヒツジを減らすアクシデントがこれでもかというほど襲いかかる。デザイナーはポーン氏。翌週のゲームマーケットでは完売御礼が出た。


日本国内では16日に一般発売されるが、シュピールではデモのみに留まり、販売はしていなかった。その理由はコストの問題だという。スーツケースに入るくらいの少数持ち込みならば可能だが、それ以上の規模になるとライセンス販売か、中国で安価に生産しないとヨーロッパ市場に持ち込めない。「文化かビジネスかという問題ですね。」
しかし、この余裕ぶりがかえってゲームを面白く見せていたことは確かである。
冒険企画局・近藤さん
奥まったブースなのに賑わう冒険企画局のブースに「会場変更で導線ができていないからでしょう」

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シュピール’13:カルカソンヌ世界選手権、ギリシャ代表優勝

10月27日、シュピールにて、第8回カルカソンヌ世界選手権が開催され、ギリシャ代表のP.リツァルドプロス氏が前回チャンピオンのチェコ代表・M.モイズィス氏を破り優勝した。日本代表の岩村響氏は予選で敗退し25位。
前回を11カ国も上回る世界36カ国の代表と、昨年のチャンピオン・M.モイズィス氏が参加。予選を6ゲーム行い、勝ち数で上位4人が準決勝に進出した。予選ではM.モイズィス氏が王者の貫禄を見せて1位で通過。準決勝では予選4位だったポーランド代表を2点差で破って決勝に進出した。
ギリシャ代表のP.リツァルドプロス氏は予選を3位で通過し、準決勝ではラトビア代表を6点差で破って決勝に進出した。決勝は107対60という大差でモイズィス氏を撃破。ギリシャ勢初の優勝トロフィーをもたらした。
これまでに行われた8回のうち、第5回までは全てドイツ代表が優勝(うち第1回、第3~5回の4回はクエルフェルト氏)、第6回からはオランダ、チェコ、ギリシャの代表が優勝している。日本代表は第6回から参加し、2位、5位、25位という成績を収めている。次回もシュピール会期中に行われることが決まっており、日本代表のさらなる活躍が期待される。
Spielzentrum Herne:8th Carcassonne World Championships 2013