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こっくり人狼(Table-turning Werwolf)

見えない力の影に人狼
小学校の頃に教室でやった「こっくりさん」。机の上に「はい、いいえ、鳥居、男、女、五十音表」を記入した紙を置き、その紙の上に10円硬貨を置いて参加者全員の人差し指を添える。質問をすると、硬貨が少しずつ動いて答えを出すというものである。「来年死ぬのは誰ですか」なんて残酷な質問をして、出てきた答えは「へもや」。幸いクラスにへもや君はおらず、誰も死ななかった。物心がつき始めた頃で、女の子の指と触れてちょっとドキドキしたものだった。
そんな思い出を蘇らせてくれたのがこの人狼ゲーム。今回はアラフォー男子4人で指をつきあわせた。
こっくり人狼
予め役職カードが配られ、村人、人狼、狂人がひそかに決定される。普通の人狼と同じで、人狼は生き残ること、狂人は人狼が生き残ることを助けること、村人は人狼を見つけ出して処刑することを目指す。人狼は、こっくりさんで村人に襲いかかる。
夜のフェイズ。中央のコインに全員指を乗せて、少しずつ移動する。人狼は村人の方向へ。狂人もそれを察知してその方向へ。村人は力を加えてはならず、誰が人狼なのかをひたすら指先で感じる。人狼は正体を悟られないよう、0.1mm単位で動かしてくるので、誰を指しているかだいたい分かったら夜の部を終えるのがよいだろう。
昼のフェイズでは、全員一斉に誰かを指さして、一番多く指された人が処刑する。全員ライフを2つもっているところがポイントで、夜の襲撃でも昼の処刑でも、ライフを1つ減らされる。ライフが2つともなくなってはじめて脱落となる。人狼がわざと自分を襲撃してマークを外すのは定石。
これを繰り返して、人狼を処刑できれば村人の勝ち、人狼が村人と同数になれば人狼の勝ちとなる。
4人プレイで1ゲーム5分ほど。2ゲーム続けて遊んだ。みなさん上手で、人狼が誰か本当に分からない。狂人が人狼と間違えられやすく、人狼にとってはよいカモフラージュになる。2ゲーム目は、なぜかコインが回転し始めて、指が絡み合う事態に。大のおとなが指を突き合わせ、指先に神経を集中して静かに遊んでいるのは怪しげで、こっくりさんらしく、そして人狼らしい雰囲気だった。
こっくり人狼
MONSUKE作/もんはみ工房(2013年)
3~6人用/10歳以上/10分

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カード付き書籍『今夜はじめる人狼ゲーム』、10月31日発売

スモール出版は10月31日、カード付き書籍『今夜はじめる人狼ゲーム』を発売する。著者と監修はドロッセルマイヤーズの真城七子氏と渡辺範明氏。A5判フルカラー48ページ、人狼ゲームカード22枚付きで1600円。
今夜はじめる人狼ゲーム
今年5タイトル目(『会話型心理ゲーム 人狼(JIN-ROU)』『人狼 ~嘘つきは誰だ?~カードバトル』『「人狼」カード&プレイブック』『タブラの人狼』日本語版に続いて)となる人狼ゲームセットの一般発売。独自の視点で欧州文化史を描いてきた作家・真城七子氏と、「嘘つき村の人狼」など大規模人狼ゲームイベントの草分け的存在であるドロッセルマイヤーズが手がけたこだわりの一冊だ。
人狼の最大のハードルとして、未経験者だけで挑戦する場合の、司会進行役の難しさがある。本書ではその解決のため「ゲームブック方式」を採用。細かいチャプターに分割されたゲームシーンを、文中のガイドに沿ってページ移動し、読みあげていくだけで、誰でも簡単に司会進行役がこなせるようになっている。
また、付属するゲームカードは、ドロッセルマイヤーズが決定版を目指してデザインしたもの。厳選された8種類の役職の中には、イベント「嘘つき村の人狼」で好評だった「墓あらし」や、本作初登場の「旅芸人」など独自の面白さを発揮するオリジナル役職もあり、人狼ゲーム熟練者にも新鮮な面白さを提供する。黒を基調としたデザインも雰囲気を盛り上げるだろう。
ドロッセルマイヤーズブログ:新作発表!今回は…?
今夜はじめる人狼ゲーム(カード)