プフェファークーヘル2014に『イスタンブール』
今年度の新作ゲームの人気を占う「プフェファークーヘル(Pfefferkuchel)」の結果が、ドイツのボードゲーム情報サイト・シュピールボックスにて発表された。
「プフェファークーヘル」は、復活祭の休日を利用して約300名の参加者がホテルに集まり、1週間ボードゲームを遊ぶイベント。参加者は気に入ったゲームを3つまで挙げ、これに上から3,2,1点として集計している。過去10回中9回で、3位以内に入ったゲームがドイツゲーム賞を受賞しており、予備投票に近いものとして注目される。
今年の一番人気は『イスタンブール』。商人が街を歩きまわって商売を行い、ルビーを集めるボードゲームで、日本でも一般発売されている。2位には昨年のエッセンで人気を集めた『ロシアンレールロード』、3位には日本発のカードゲーム『ラブレター』が入った。
10位以下は次の通り。今年もこの中の多くがドイツゲーム賞に入賞すると考えられ、また現在選考が行われているドイツ年間ゲーム大賞・ドイツ年間エキスパートゲーム大賞へのノミネートも期待される。
【プフェファークーヘル2014】
1位:イスタンブール(Istanbul)181点 ニ
2位:ロシアンレールロード(Russian Railroads)159点
3位:ラブレター(Love Letter)73点
4位:ルイス・クラーク探検隊(Lewis & Clark)67点 ニ
5位:スカルキング(Skull King)65点 ニ
6位:ロココの仕立屋(Rokoko)64点
6位:宝石の煌き(Splendor)64点 ニ
8位:キャメルアップ(Camel Up)45点 ニ
9位:コンコルディア(Concordia)44点
10位:炭鉱讃歌(Glück Auf)41点
(ニ…ニュルンベルク国際玩具市2014の新作)
・spielbox-online:Istanbul gewinnt Pfefferkuchel 2014
サンクトペテルブルク新版、出資目標額大幅に上回る
ハンス・イム・グリュック社(ドイツ)初のクラウドファンディングとして、鳴り物入りで先月から始まった『サンクトペテルブルク(Sankt Petersburg)』新版の資金募集が、27日に締め切られた。目標額の2万ユーロ(約280万円)をはるかに超える7万5千ユーロ(約1000万円)を集めた。35ユーロ以上の出資者には限定の拡張付き製品が10月初旬に送られる。
クラウドファンディングでは、資金総額によってゲーム内容がグレードアップするのが通例。今回は、木製コマ、最初から各プレイヤーがもつ特殊能力「助手」、ゲーム中に発生するイベント、ブレットシュピールヴェルトでのオンライン版公開、12枚の新しいグループカード、得点トラックに置いて誰かが超えるとイベントが発生するハードル、ミッションカードという全てのオプションが加えられることになった。
アンケート(TGiWニュース「『サンクトペテルブルク』再版、貴族モデルを募集」)で貴族カードのモデルに選ばれたデザイナーは、V.フヴァチル(チェコ)、S.フェルト(ドイツ)、U.ローゼンベルク(ドイツ)。イラストレーターはD.マテウス、F.フォーヴェンケル(ともにドイツ)で、業界人はK.ガレギロス(チリ)T.ヴァーセル(アメリカ)、K.M.ヴォルフ(ドイツ)が選ばれた。貴族カードは、彼らと、出資者の顔をコラージュしたものになる。
出資していない人でも通常版を購入できる。今秋のシュピールでの発売が楽しみだ。
・Spiele-Offensive:Sankt Petersburg