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ボードゲームの遊べるネットカフェ、5店舗に拡大

すごろくゲームスポット昨年4月に、都内のネットカフェにオープンした「すごろくゲームスポット」(TGiWニュース)が、2月から新たに4店舗で実施されることになった。東京・高円寺のボードゲーム専門店「すごろくや」推薦のボードゲームが貸出料金無料で24時間遊べる。
新たにオープンするのは、アイカフェAKIBA PLACE店(東京・秋葉原)、ワイプ阪急伊丹駅前店(大阪)、自遊空間前橋国領町店(群馬)、ビッグベンカフェ日立店(茨城)。関西、関東方面に広がった。このほかに、昨年オープンした自遊空間 BIGBOX 高田馬場店を加えて、5店舗での展開となる(ワイプ立川北口駅前店は閉店)。
常備されるのはイチゴリラ、インカの黄金、お先に失礼しま~す、ガイスター、カタンの開拓者、カルカソンヌ、キング・オブ・トーキョー、キャプテン・リノ、クク21、小早川、ゲシェンク、ごきぶりポーカー、さるやま、スコットランドヤード、ディクシット、どうぶつしょうぎ、ドミニオン、ニムト、はじめての人狼、パイレーツゲーム・ビラティシモ、ヒューゴ、ブラフ、ブロックス・デュオ、ベガス、街コロ、マラケシュ、モノポリー、ラビリンス、ラミィキューブ、ワードバスケット、ワニに乗る?、ワンナイト人狼。店舗によって異なる場合がある。
また、スタートキャンペーンとして「人狼伝道の旅」と題し、ゲームライター田下広夢氏によるイベントを各店舗で実施する予定となっている。開催日時は自遊空間高田馬場店が2月15日(土)、ワイプ阪急伊丹駅前店が2月22日(土)、自遊空間前橋国領町店が3月8日(土)、いずれも午後13~17時。ビッグベンカフェ日立店は3月中旬以降で未定となっている。予約は各店舗にて。
すごろくゲームスポット

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ウィナーズサークル(Winner’s Circle)

走れ走れコータロー
ウィナーズサークル
昨年来日したドイツ人ボードゲームデザイナー、R.クニツィアの競馬ゲーム。2001年にアレアから発売された『ロイヤルターフ』の豪華版である。箱が一回り大きくなり、コマの造形もリアルになった。コンポーネントだけでなく、コースが延長され、馬の種類も増えるなど、内容にも変更が加えられている。午年にちなんで家族でプレイ。
『ロイヤルターフ』では馬別にスペックがある程度決まっていたが、『ウィナーズサークル』は完全にオープンで、出走する馬をシャッフルしてランダムに決める。まずは自分が賭ける馬にチップを置くフェイズ。ほかの人と同じ馬に賭ければ、その馬はきっと早く進むだろうが、入賞しても賞金額が下がる。一方、単独で賭けるとゴールするのは難しくなるというジレンマ。賞金が2倍になるチップをどこに賭けるかも悩みどころだ。
賭け終わったらレーススタート。順番に専用ダイスを振って好きな馬を進めるわけだが、ここで馬の性能が出てくる。それぞれの馬は、ダイスが馬のマークなら何マス、ヘルメットなら何マス、鞍なら何マス、蹄なら何マスというように進める数が決まっており、ダイスは馬のマークが3つ、ヘルメット・鞍・蹄が各1つとなっている。つまりたいていは馬のマークが出るわけで、そのときに確実に進む馬(一番人気)がいいか、残りの3つの目がたまに出たとき一気に進む馬(穴馬)がいいか悩む。
一度進んだ馬は、ほかの馬が全部進むまで進めないところもポイント。どの馬も進んでいないうちは、自分の応援する馬がたくさん進むよう、またほかの人が応援する馬があまり進まないようにコントロールできるが、だんたん減ってくるにつれて進めたい馬をあまり進められなかったり、反対に進めたくない馬を泣く泣く進めたりすることも出てくる。このドラマが楽しい。
3着まで入ったらレース終了で、お楽しみの賞金支払い。賞金額はボード上に表で記載されている。これを3レース行って、賞金総額の多い人が勝つ。第3レースは賞金額が倍になるので逆転もありえる。
妻と長男の3人でプレイして45分ほど。第1レースこそ順当だったが、第2、第3レースは波乱続きだった。後方にいた馬がめったに出ない目でゴボウ抜きし、トップに踊り出るたびに盛り上がる。頑張れ! 負けるな! あと一歩だ! ああ抜かれたー! 最終レースで2倍チップを賭けた馬が入賞して、4倍の賞金を得た長男のダントツ勝利。
『ロイヤルターフ』と比べると、馬の種類がたくさんある分、色別の特色がないのがやや寂しく感じるが(「アルビノ」大好き派)、ダイナミックなレース展開になるのが楽しい。
Winner’s Circle
R.クニツィア/フェイス2フェイスゲームズ(2006年)
2~6人用/10歳以上/60分
絶版・入手難