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ファイブタワーズ(5 Towers)

欲しくないカードも取るかどうか

5towers

場に並んだカードを1周オークションで獲得して降順で高い塔を作るカードゲーム。エッセン・シュピールでディーププリントゲームズ(ドイツ)が発表した新作で、スカウトアクションでは6位につけている(スカウトアクションの中間結果を見て会場で購入してきた)。

場に5枚のカードが並び、スタートプレイヤーから「このうち何枚取るか」をビッドする。1周で一番多い枚数を言ったプレイヤーが、その枚数だけカードを取って自分の前に並べる。

カードは5色あり、色別・降順に並べていかなければならないルール(ただし「8」の上には9以上を置いてもよく、「9」は9以下の上に置ける)。そのため、カードを並べるに従って大きいビッドがだんだん言いにくくなる。カードのめくり運も大きいが、序盤からカードを獲得してじっくり育てていく手と、後半になって他のプレイヤーが大きい数字がいらなくなってから一気に育てる手がある。

取られなかったカードは流れ、山札2回切れでゲーム終了。カード枚数が点数になるが、一番上に「0」を置いた塔は2倍、一番高い塔(複数ある場合はそのうち1つ)はその枚数だけボーナスがつく。合計得点の最も高い人が勝者。

めくり運で手なりにビッドしていくゲームかと思いきや、「カードを引き取る前に塔を1枚崩せる」というルールが効いている。絶対欲しいカードがあって、余計にビッドして要らないカードも引き取るという場面があるからだ。崩したカードは終了時に1枚目マイナス1点、2枚目マイナス2点……と累積していくが、それを補って余りあるカードが出れば、崩すのもやぶさかではない。ただし中盤では将来性に賭ける状況もあり、崩してもその後得点が思ったほど増えないかもしれない。

あとゲームに慣れてくると「8」「9」「0」のカウンティングも意識されてきて、「あと1枚あるはず!」と攻めたり諦めたりといった駆け引きも生まれる。手軽に遊べるのに考えどころもしっかりあるカードゲームだ。イラストにカービィ・トトロ・パックンフラワー・アラジン・くまのプーさんなどが描かれているのも楽しいが、日本語版が出るとしたら権利関係で苦労しそう。

5 Towers
ゲームデザイン:K.ラップ/イラスト:A.ヘラー
ディーププリントゲームズ(2023年)
2~5人用/7歳以上/15~30分

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最後の最後に「0」のカードが来てフィーバー
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2人用デッキコンストラクション『ウィザーズカップ』12月9日発売

Wizardscupピチカートデザインは12月9日、JELLY JELLY GAMESのレーベルで『ウィザーズカップ』を発売する。ゲームデザイン:カナイセイジ、アートワーク:yamamori、2人用、10歳以上、20分、1320円(税込)。

カナイセイジ氏がゲームマーケット2022秋にテスト版として発表した『ローレルクラウン:デュエル』の製品版。魔法使いの決闘大会で18人の個性的な魔法使いが戦いを繰り広げる。

各自6枚の魔法使いカードを選び、さらにその中から5枚の出場順序を決めたらスタート。順番にカードをめくって公開し、属性相性と魔力比較によって勝敗が決まる。

カードの選び方や戦う順番によって戦況が大きく変わり、狙いがうまくいったり、戦う順番が思い通りに機能するのが気持ち良い。慣れれば1ゲーム10分で、何度も遊べるライトな作品だ。

内容物:カード 38枚、チップ 3枚、説明書 1部

JELLY JELLY GAMES:ウィザーズカップ

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