テーブルゲームほわっとぷれいを訪問
お店に入ると辺り一面のボードゲームに圧倒される。新旧あわせて1600タイトルもあり、さらに増えている。2011年11月に開店(そのときのニュース)した「テーブルゲームほわっとぷれい」を訪れ、このコレクションの持ち主、みゃおんこと天野めぐみさんにお話を伺った。
1600タイトルもあると、どれを遊んだらいいか目移りしてしまうのではないか。そんな心配は無用である。天野さんがコーディネートして、あなたにぴったりのボードゲームを選んでくれる。まずアンケートで、好みや経験、得意不得意を把握した上で見繕う。お勧めするゲームは千差万別。1600タイトルもあって、稼働していないものは少ないという。
ドイツゲームのサイズに合わせた特注のゲーム棚をよく見ると、箱に色のついたリボンがついている。ピンクは初心者、ブルーは中級、イエローは上級、オレンジはパズル・アブストラクト。「つまづく部分があるのは理解できますし、初めての楽しさも大事にしたいので、うまく段階を踏んで楽しんでもらいたいです」と天野さん。新作は休日にテストプレイしておき、難しいゲームはリファレンスを用意する。
3人の店員がいて、お一人様でもOK。もちろんルール説明もしてもらえる。ゲームが終わったら簡単な感想を書いておくと、次回来たときにはさらにぴったりのゲームが待っている。ひとりひとりのプレイログがお店のPCに記録されているのだ。まさに至れり尽くせり。
ボードゲームコレクションは天野さんが都内にいたころ、文芸サークルの同人仲間で遊ぶうちに増えていった。名古屋に移ってから、ハートビートカフェという喫茶店にたまたま立ち寄った息子さんが、マスターから「店内にゲームを置きたい」ともちかけられたのが開店のきっかけ。天野さんのコレクションを内緒で持ち込み、お店にボードゲームが置かれるようになった。これが天野さんの知るところとなり、月1回のおためしゲーム会を経て、「一緒にお店をやりましょうか」ということで開店。1階のハートビートカフェは飲食して、2階のほわっとぷれいで遊ぶというコンセプトだった。
残念ながらハートビートカフェはその後1年も経たずに閉店してしまったが、今はカレーうどんのお店になっている1階から興味をもって立ち寄るお客さんもいるという。ダーツバーやプールバーだと思って来るお客さんもいるそうで、ボードゲームの認知度の低さを物語る。
訪れるのはファミリー層や、30~40代の個人・グループが多いという。最大で6卓、30人ほど遊べる店内が満杯になることも。「ボードゲームを使って、大人も子どもも一緒に遊べるコミュニティーを作りたい」という天野さんの夢は叶いつつある。
テーブルゲームほわっとぷれい
愛知県名古屋市中村区畑江通7丁目8−1
東山線岩塚駅(名古屋駅から9分)徒歩約7分。駐車場あり
14:00~21:00/火・水休
電話:052-414-4666
E-mail:what_play@nifty.com
ニュルンベルク’14新作情報:アレア
ブラント夫妻の『サンマロ』、S.フェルトの『ボラボラ』と、硬軟どちらの作品も発表しています。今回は珍しくリメイクと、単品の拡張を発表します。
★プエルトリコ2014年版(Puerto Rico: Neuauflage 2014)
A.ザイファルト作、2~5人用、12歳以上、90~150分。
2002年に発売され、国際的に高い評価を得ているゲーマーズゲームの第2版です。新しいアレア番号「16」が付けられましたので、新作扱いとなっています。拡張の建物、『アレアの宝箱』に収録されていた貴族の拡張、2人用ルールが入っています。金属コインを入れず、価格は抑えめにしてあり、2011年に発売された豪華版と初版の間といえるでしょう。
★ベガス・ライト(Las Vegas Lights)
R.ドーン作、2~8人用。
2012年にドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされ、メビウスゲームズから日本語版が発売されているダイスゲームに、拡張セットが登場します。5人までだったプレイ人数を増やすダイスセット、ほかのプレイヤーのダイスを取り除く灰色ダイス、ダイス2つ分になるビッグダイス、1人用ルール、アクションカード、スペシャルカード、同じ目は置けなくなる7番目のカジノなどが入っており、好きな組み合わせで拡張することができます。