ツイッター上で毎月行われているゲームデザイン討論会は今月、ゲームマーケットをテーマだった。ゲームマーケットの創始者である草場純氏と共に、これまでを振り返り、今後を占うという内容である。その様子はtogetterでまとめられている。
・ゲームデザイン討論会 第十一回
その中で、現在のゲームマーケットの規模を国際比較するべく、世界のボードゲームイベントについて概要を調べてみた。その結果が以下である(クリックで拡大)。
参加者数については、チケット販売実数か延べ人数か、集計方法がイベントによって異なる可能性がある。
世界最大のイベントといわれるエッセン・シュピールは「コミックアクション」というコミックの出展もあるが、アナログゲームの占める割合が圧倒的に高い。一方、エッセン・シュピールよりも参加者数の多いルッカ・コミック&ゲームズはコミック主体で、カンヌゲーム祭もデジタルゲームを含むので、アナログゲームを目当てにした参加者の数でいえば、エッセン・シュピールが世界最大といってよい。
一方、アナログゲーム(TRPGなどを含む)・ボードゲームだけのイベントに限ると、アメリカのジェンコン(GenCon)が最大規模で、次にドイツのボードゲーム牧場(Spielwies’n)、そしてゲームマーケットが続くようだ。年2回の合計ではあるが、今やゲームマーケットは、アメリカのオリジンズ(Origins)を抜いて世界3位のアナログゲーム専門イベントとなっているのである。
このような大きなイベントは、世界からも注目されている。すでに何年か前からフランスの出版社が面白いゲームを探しに来ており、今年の春はボードゲームギークの記者が訪れることになっている。1回のイベントで、ボードゲームの新作が200タイトルも発売されるとあれば、注目されるのも当然だろう。
世界3位のボードゲームイベント、ゲームマーケット。今度は5月5日に東京ビッグサイトで行われる。
・ゲームマーケット公式サイト