ウルル(Uluru)
結構、両立できます
ランダムに指定された8つの条件を満たすようにコマを並べる早解きパズルゲームで、ドイツ年間ゲーム大賞推薦リストに入った作品。コスモス社(ドイツ)が『ウボンゴ』以来、こういったパズルゲームをシリーズ化している。作者はデンマーク人の建築家で、この春にコスモス社から『ディメンション』、フッフ&フレンズから『ハラパ』という新作をリリースする。どちらもパズル系ゲームだ。
各自がもっている8つのコマについて、それぞれ条件が決められる。「白いコマは赤いコマの向かい」「赤いコマは黒いコマのとなり」「黄色いコマは黒いコマと向かいでもとなりでも行けない」・・・これらをできるだけたくさん満たすように考えてコマを並べる。砂時計が落ちる前に。
砂時計が終わったら合っているか1枚ずつ確認。条件を満たせなかったり、置けなかったりしたら-1点となる。6ラウンド行って、合計失点の最も少ない人が勝ち。カードには難易度があり、適宜調整することができる。レベル5の「ある色の条件の逆」が大変ややこしい。さらに、1色に2つの条件をつけたりすることも可能で、相当混乱できる。
5人プレイで20分ほど。まず適当に並べ、どの色から着手したらいいか考えて並べ替えるという作戦で私の1位。みんな時間いっぱいまで悩むので、『ウボンゴ』のような、周りができたのに自分ができていないという焦りがないのがいい。それに適当に並べたのが偶然うまくいくこともある。パズルなのに運の要素も取り入れられたところが面白い。
Uluru
L.ルショー/コスモス(2011年)
1~5人用/8歳以上/30分
ウィンタースポーツのボードゲーム
冬季オリンピックが巷で盛り上がっているのを受けて、ウィンタースポーツのボードゲームをまとめてみた。発売時期が、冬季オリンピックと重なっていたりして面白い。
トップカーリング(Top Curling)
メガハウスから販売されていた日本カーリング協会公認のカーリングゲーム。ストーンの下には金属のボールが入っていて、氷の上を滑るように進む。ストーン4個と、ハウス(同心円)のシートが入っており、交互に転がして中央に近いほうが得点という、簡易化されたルールで遊ぶ。2006年(トリノ)。→Amazon.co.jp:トップカーリング
ケイブマンカーリング(Caveman Curling)
こちらはフランスのカーリングゲーム。原始人たちが洞窟で遊んでいるという設定である。ストーンのコマはおはじきで飛ばすが、ストーンを移動させたり、後から飛ばしたりする選択肢があるなど、単なるアクションゲームではない。2010年(バンクーバー)。→Amazon.co,jp:ケイブマンカーリング
フィギュアGP(Figure GP)
女子フィギュアスケートをテーマにした韓国のゲーム。ジャンプなどのカードを出してプログラムを作る。ショートプログラムとフリープログラムがあったり、難易度の高いジャンプはダイス判定だったりと本格的な作りだが、一番リアルなのは選手選びで、キム・ヨナ選手や浅田真央選手風のキャラクターが登場する。2010年(バンクーバー)。→Amazon.co.jp:フィギュアGP
爆走スノボー(Schussfahrt)
スノーボードのレースを描いたドイツのゲーム。ヒマラヤが舞台で雪男が登場し、雪球をぶつけて転倒させてくる。雪男で転倒させるには、マス目にある数字より大きな数を出さなければならないが、うまくいけばライバルを一気になぎ倒すことも。ゴールすると得点が高いボーダーから狙われる。2001年(ソルトレイクの前年)。
パラレルターン(Parallel Turn)
コナミ社が発売したアルペンスキーのカードゲーム。カードを出してコースを滑り降りていくが、転倒などのアクシデントも。1991年(アルベールビルの前年)。
スキージャンプゲーム(Ski Sprung Spiel)
ジャンプの飛距離を競うドイツのゲーム。ダイスでスタートポジションが決まり、イベントカードで風などの影響を受ける。団体戦も可能。箱がそのままジャンプ台になっている。2005年(トリノの前年)。